書店の作る ブックガイド
- カテゴリ:小説/詩
- 2017/04/29 08:13:06
どこの本屋さんも様々な工夫をしてますね。
先日見て面白いと思ったのは、文庫本を袋に入れちゃって、
印象的な一行だけを表に印刷する、という売り方。
その一行にピピッときたら買ってちょうだいねという方法には、
賛否両論あるでしょうが、これはこれでアリなのかも。
川端の『片腕』の一節を見つけたときはちょっと嬉しかった。
さて神奈川県民ならどなたもご存じの有隣堂という書店、
「私がおすすめする本たち」という、従業員で作った冊子を出している。
今年で11回目、6000部無料配布。200頁もあるらしい。
今回は書店員数名の本棚をセキララに公開するという企画もあるみたい。
これ、分かる。売上貢献よりも、自分の本棚「晒したい」気分ですな。
連休で通りかかったら貰っちゃってもいいかも。お知らせしときまーす。
愛読書が自分の嗜好と相反する形で絶賛・持ち上げられると……腹立ちますよね。
嫌いな作家や評論家が、自分には的外れな方向で褒めてると特に嫌になっちゃっいます。
ある季刊雑誌の最終号『裸のラリーズ』特集が音楽誌コーナーにズラリ並んだ時は、のけぞりました。
本屋大賞とか、全国書店員オススメ!系コーナーは氾濫してますねー。
どこかの地方で好調を維持していた地元チェーンの模倣として全国に広まったのかしら。
本のポップは難しいだろうなー、と思います。
無料で200頁というのはなかなか豪気です。私は一度も貰いにいってないのですが。
映画やテレビで出てくる本棚というのも、仕掛けが施されている場合もありますし、
興味はあるのです。つまらないのは……小洒落たお店のインテリア的な本の置き方かなー。
しかし気持ちはわかります。
気持ちはわかるけども三省堂神保町店なんかで、ロブ=グリエの『迷路のなかで』に、
書店員おすすめの手書きPOPをつけるのはやめて欲しかった。
マニアックな傑作として黙っていて欲しいというか……。
本屋大賞にしても、書店員のオススメ!とか言われても、
「売りたいからだよねー(¬_¬)」
と白眼視してしまうヒネクレモノです(^^;
売り込まれるの大嫌いなもので・・・
でも、袋に詰めて印象的な一行だけを印刷して
売る、
というのはありかも。
気になるなぁ・・・
ひとの本棚を覗くのも面白そうです。