Nicotto Town


五飯田八宝菜の語学学習日記


ゴタぴょんの日記2013年5月5日 Ⅴ

5月5日(日)Ⅴ

Ⅳからつづく


    【石部小路】 

 下河原から石部小路を歩きます。 
   
 ここは、石畳の路地。
 京風情のある一角に、料理屋。 

 お昼は野菜の煮物の定食。
 おひとり3500円。 

 この値段を見ては、
 平野屋(いもぼう)が懐かしい。 
  
  (ああ、愛しのいもぼうよ、今いずこ?) 

 て、あほか。さっさと
 円山公園に戻って、食べてこいや。 
 
 さっさとせい。お客様はハラペコだ。このさい、 

     「いそべ」 

 でもええで。「いそべ」に「いそげ」 

       ヾ(@^▽^@)ノ     


シャン
タルさん: Gota san, 
           what do they serve to us 
           in this restaurant ? 
      ねえ、山田さん。
           ここ、何のお料理のお店? 


ゴタ  : Boiled vegetables in a sweet broth.
      They serve it as a table set. 
      野菜の煮物。定食ですわ。 

シャン
タルさん: Can we go in ? 
      入れるの? 

      
  そのとき、お店の方がお出迎え。 

    「ようこそ、いらっしゃいませ。」 

    「いらっしゃいました。」 

ゴタ     : I'll eat at other place 
         because I cannot afford to it. 
         Please go ahead. 
         とてもここで食べる身分じゃありません。
         よそで食べますから 
         みなさん、ここでどうぞ。                  


アウルさん  : Oh, please Gota san. 
                 we invite you. 
         何をおっしゃいますか、山田さん。
                 招待しますがな。 

    
  入って見た。
    カウンター席である。
    奥様は、座敷をご希望。 
         

     「 夜の懐石用なので、昼間は座敷は使えない。」 


  のだそうです。 


  このとき、店を変えるチャンスはまだあった。 

     「古都梅」 

  なら、座敷の部屋を用意してくれるのに・・・ 

  時はめぐり、また夏が来て・・・ 

  そうして、いつしか、
    店を変えるチャンスを失って、このまま 
  ずるずるこの 


       「野菜の煮物」 

  のお昼になりました。 

  出汁は、昆布と鰹、あとは、秘伝の隠し味。 
  スープは最高。 

  でもな。ひとつ、頭が沸騰したことがあった。 
  
  何か?その後、また一組のお客様。 
  同じく、カウンターに。 

  また一組。 


   「 すみません。もう満席でして・・・」 


   「 お座敷に上がってもらいなさい。」 

      
 このやりとりを耳にしては、 
  心おだやかではありません。 

 何ちゅー店や。パカにするな。 

 お客様は、日本語がわからないので、ニコニコ。 

   
  ( ああ、笑う門には、福来たる。
       これは、真実の教えだとも。) 

      
 どうしよう。ゴタよ。
 知らぬ存ぜぬを決め込むか? 

 Gota kept innocent taciturn silent and patient. 

 でもな。心に誓った。
  私は誠実な店が好きだ。そうでないのは嫌いだ。 

 奥様には、黙っておきました。
  だって、知ったら、悔しいだけで、他に何もない。 

Ⅵにつづく
ゴタぴょん







月別アーカイブ

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.