Nicotto Town


五飯田八宝菜の語学学習日記


ゴタぴょんの日記2013年4月7日 Ⅲ

4月7日(日)

Ⅱからつづく


    「 午後9時には、
      もう、出て来られるでしょう。」 


ドライバーさんに、そう言ったのは、午後8時30分。 

あれから、時間は過ぎ、只今。午後9時30分。 


    「 どないなってんねん。」 

ちょっと、のぞきに行くことにした。 


法善寺と寿司屋との路地から
その店の裏手に出られます。 

膝元の高さに、細くのびたガラス窓から、
店内を、そっと、見渡すことができます。 


     ( うーむ、お客様、
            ご機嫌のていたらくで、
       会話がはずんでいるご様子。) 
      

もう、30分ぐらいは、かかりそうである。
車に戻り、ドライバーさんに、経過報告。 


    「 あれ? ドライバーさん、お食事は?」 


    「 いえ、私はいいんです。」 


    「 え、大丈夫なんですか?
           コンビニで何か、買ってきましょうか?」 


    「 いいんです。ほんとに、おかまいなく。」 

      
このとき、ようやく電話。 
トレーシーさんからです。 

トレー
シーさん : Hi Gota san. 
              We've almost finished the meal.
              Please come over. 
      ( もう、食事終わりますので、
               いらしてくださいな。) 


行ってみると、隣に座っていた日本人カップルと、
すっかり仲よくなっていて、 
       
     
    「 この人たちの分も、
           お近づきの印に、食事をおごりたい。」 

と、言います。 

その日本人カップルは、天神橋で、
小料理店を経営する若夫婦で、
きょうは、定休日(日曜日)で、
ここに遊びがてら、食事に来たとのこと。 

それはいいのだが、やはり、
ミシュランの推す高級料理店のこと、
食事をおごるといわれても、
今しがた知り合ったばかりの人から招待を受けるには、
抵抗がある。 


これをいかに、スムーズに解決するか、
こんなところまで、通訳ガイドの仕事かいな? 

説得しやすい側に、つくことにした。 

  で、 

日本人(藤沢さん・・・だったかな?)夫婦の方を、
言いくるめることにした。 


    「 あのね、この人たち、
           何度も、日本に来ているんですけど、今夜始めて 
      あなたがたと、お友達になれて、
           おおよろこびなんですよ。 
      どうか、気持ちを汲んでやってもらえませんか?」 


    「 それじゃ、こうしましょう。
           今度、日本に来たら、
           必ず、声をかけてくださるように。
           そのときは、私たちが招待するのよ。」 


それで、ようやく両者、納得。 

気前よく、全員の分をお支払いになって、
お店の方も、恐縮してしまい、 ゴタに

   「 きょうは、ほんとに、すみません。
     どうもありがとうございます。」 

   
   「(いや、金は私が出したのではないので・・・)
        どういたしまして。」 

  
長い大阪の夜は更けゆくのでした。 
きょうも、午後11時、ようやくホテルに帰還です。 
報酬金には、色が添えられていました。
もちろん、空白の2時間分も引算なしでした。 
     
明日は、午前10時30分迎えとなりました。 

   おしまい 
   ゴタぴょん 




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