「7並べ指南所」
第一章「基本編」パート3

※ わかりやすいように、一人二役で話を進めます。

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ナデシコ
「ほとんどの札に将来性がなくなっちゃったわ…

じゃあ、ここはキングに繋ぐために
クイーンの位置にカンフル剤を打つのね」

トリ
「なかなか飲み込みが早いじゃないか
その通りだよ」

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ナデシコ
「これで全部の札に将来性がなくなったわ」

トリ
「ここで初めて、エースとキングを出そう」

ナデシコ
「わかったわ。
でも、どうしてだったの？」

トリ
「これから実行する追い込み作戦に関わってくるよ」

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ナデシコ
「あっ、アッシュくんが自滅した！」

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トリ
「そろそろ、いいかな
追い込み作戦を実行しよう」

ナデシコ
「さっきから言っているその作戦って一体なに？」

トリ
「勘の良い読者は気付いてるかも分からんけど
至ってシンプルだよ。

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単純に、パスしまくるんだよ」

ナデシコ
「ええっ、それだけ？！」

トリ
「もちろん条件があるよ。

① 自分の手札のほとんどに将来性がないこと

② 自分のパス許容回数が、他のいずれかのプレイヤーよりも上回っていること

この2つさ」

ナデシコ
「なんで、この二つが条件なの？」

トリ
「よく考えれば、分かることさ。
将来性がない札を持っているということは
それ以降の札、例えばクラブのキングとかダイヤの2とかは
タンゴかヘナチョコがもっていることになるだろ？」

ナデシコ
「うん」

トリ
「相手の立場になってみよう。
いま、一番出してほしいカードは？」

ナデシコ
「そりゃ、ダイヤの3とか、クラブのジャックとか……
あっ、今こっちがもっている手札だ！」

トリ
「そうなんだよ。
うまい具合に、出し惜しみ作戦がストッパーとして機能してくれているんだ」

ナデシコ
「じゃあ、こっちがパスを続ければ…」

トリ
「相手は手札の出しようがないんだから、
パスするしかない。
そして結局自滅する。
これが追い込み作戦さ。

要するに、敢えて自爆しようとして、誘爆を誘うってところかな」

ナデシコ
「すごいわ、この作戦！
だって、相手が1枚で、こっちが7枚でも逆転できるんだもの！

でも②の条件を満たしていなかったら？」

トリ
「そのときはエースまたはキングに、より近い札を出すことになるね。

例えば、将来性がなくなっているときに
スペードの2を出したとするでしょ。

でも、出せるのはスペードのエースだけだから
絶対に2匹はパスしてくれる。

これを繰り返して条件を満たすんだ」

ナデシコ
「すごい！これぞ必勝法ね！
でも、すべてのプレイヤーがもうパスできない状態で
自分にターンが回ってきたら？」

トリ
「2匹以上場に残っていたら、さっき言った方法しかできないけど、
1匹だけだったら結構楽に処理できる。
その説明をこれからするよ」

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