ブレストの原則に関する私見
- カテゴリ:日記
- 2017/02/16 09:07:18
ブレインストーミングの略。中小の役員どもが大好きな単語ですね。
会議とブレストとプロマネが混然雑多となった結果、ロクに物事が進まない。
私、この手の理論の基本をなんとSFや娯楽小説で学んだのでした。
山田正紀の『謀殺のチェスゲーム』とクライトンの『アンドロメダ病原体』。
ダメダメな会議の進行役をやってると、参加者全員に読ませたくなります。
まずブレストの原則だと思っている5点を列挙してみましょう。
・課題や問題が存在しており、参加者全員がそれの解決を目指していること。
→アッタリマエでしょ? でもね、主体的に会議に参加してないバカが多い。
呼ばれたから来てる、ただ座ってる、派閥感覚、上下関係で右顧左眄。
……オマエら次回から来なくていいよ、と何度いったことか。
・意見交換と提案が対等に行えること。
→上で分かってないヤツは流石に減少傾向、下の連中に勘違いが目立つ。
モノ決めるんだから対等、何言っても叱られないと言っても信じない。
人事考課や待遇の変化を非常に恐れる。これが不思議でならぬ。
・課題や問題に関わる情報が全て共有されていること。
→コレは上役が悪い。私は大抵、基底面となるレジュメ作りに追われる。
課題のどの部分が問題視されているのか、その共有で時間ばかり使う。
ふだん上意下達でやってるワンマン系経営者の会議で頻発する。
・等質な知性の所有者で構成されていること。
→ココが最大の問題です。情報共有しててもその意味が分からないとダメだ。
課題の根底を覆すヤツ、自分の現場では問題がないと言い張るヤツ。
エゴ捨てさせて現象論的アプローチをさせるのに時間がかかる。
☆オッドマン(利害に無関係な異端者)が参加していること。
→上の4つが何とか成立してる場合、これが質の向上に役立ちますね。
オブザーバーといっても宜しい。私は進行やりながらコレをやることも。
おそらく危機管理、失敗を事前に予期するリスク管理にも繋がるのでは。
ブレストというのは誰かの思い通りに進める出来レースではないんですよね。
自分の企画や発想、意見を客観視して長短を様々な角度から評価してもらえる。
決定に盛り込まれなかった要素も全員の頭に残る。これも財産になります。
ちなみに私はブレストって嫌い。プレゼン形式が好きですね。
自分が細部まで拘った何物かを創り上げてお見せしてご評価いただく。
音楽を初めとした芸術活動と全く変わらないので性に合っている。
仕事で使ってる殆どのスキルはSFと音楽活動で身につけたというと、
全てのヤツらが呆れる。でも本当、実践と失敗体験も山ほどあるから。
プロマネなんか、バンドの新曲作りと全く同じだと思いますな。