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シン・ドラマ汁


人形佐七捕物帳 感想文

人形佐七捕物帳 第十夜「百物語」
BSジャパン 火曜夜9時~
▼季節はずれの怪談
今回は、佐七たちが百物語に参加して、その席で殺人が起きるという、季節はずれの怪談話。
まったく関係ないですが、私が左江内の「左」を「佐」と間違えたのは、佐七のせいかもしれませんw
それはさておき、季節がちょうど半年ズレてはいたものの、クローズドサークル調で、雰囲気たっぷりでした。
なじみの与力から、ちょうど3人足らないからと、旗本のご隠居が開く百物語に招かれた佐七たち。
百物語に人数が関係あるのかと思いきや、1人1月を担当し、12人必要だったそうです。
百物語といってもいろんな形式があるんでしょうかね。
なので100回話をするのではなく、計12回でした。
24時間明るい現代と比べ、夜になると仄かな灯りに頼るしかなかった江戸時代、
迷信も横行し、平和を享受していた江戸っ子は、怪談も大好物だったと聞いています。
そんなわけで、今日の事件は期待したのですが…。

▼以下ネタバレご注意!
一言で説明いたしますと「オリエント急行殺人事件」ですw
与力と佐七、そして2人の下っ引き以外の7人全員に、死んだ戯作者を殺す動機があり、
結局その全員が共謀しての犯行でした。
そして舞台も12人しかいない旗本の屋敷の中。
どう考えてもオリエント急行殺人事件にインスパイアされてできたストーリーとしか思えないですね。
しかしアガサ・クリスティと横溝の活動時期は重なっているため、念のため調べてみたのですが、
オリエントが1934年(和訳されたのは翌年)なのに比べ、横溝が捕物帳を書き始めたのが1937年。
時期的に言えばパクったように見えますが、作品リストに「百物語」がないのです。
というか、人形佐七シリーズは6作品しかないのに、このドラマシリーズは12本。
恐らく他の横溝の捕物帳から持ってきたか、過去作のリメイクか、オリジナルを加えているのでしょう。
しかし他の捕物帳や推理小説を見ても、百物語というタイトルの作品はありませんでしたので、
オリエントをパクったのは横溝ではなく、過去作もしくは今回本を担当した作家さんということになりますね。
まぁ面白ければそんなことはどうでもいいのですけれど、
クリスティの代表作であるオリエントを超えることは、まぁないですよねw

▼メインゲスト
今回のメインゲストは、旗本のご隠居を演じた麿赤兒。
怪談にはぴったりの方ですねw
このご隠居が、最後に佐七が推理を語る前にすでに切腹していてw
それを隠して推理を聴いていたのですが、犯人を指摘したあたりで吐血して倒れw
死ぬかと思いきやそれから犯行の動機を長々と吐露した挙句、やっと天に召されました。
まぁ、切腹ではなかなか死ねないと言いますし、恐らく死因は出血多量でしょうな…。
最後に主犯を自殺させがちな横溝らしいラストだと思ったのですが、横溝の筆ではないんですよねw

アバター
2017/02/16 17:14
> ニャンデイさま
ただ単に戯作者をおびき寄せるためなら与力や岡っ引きまで呼ぶ必要はないし、
祟りで死にましたという結末にしたかったのなら、バレる前に切腹した理由がわかりません。
オリエントの場合、ポアロが列車に同乗したのは偶然ですし、
犯人たちは身内から容疑者を出さないため綿密な計画を立ててましたよね。
パクるならそういうところまでしっかりパクってほしかったですw
オリエントは、映画を見たのは遥か昔ですが、
つい最近デヴィッド・スーシェ主演のテレビドラマを見ました。
結構お年を召した感じになっていたので、最近の作品だと思います。
個人的にはあの方以上のポアロはいないと思いますね。

> 来希蔵さま
以前私の友人の父親が、道路で追突か何かされた時、車から出て相手と話したそうですが、
その相手が関西人で、異様に怖がられたと言っていたのを思い出しました。
お父さん、いたって普通の一般人だったんですけどねw
信成って本当に信長の子孫なんですかね?
調べてみても「自称」としか書いてないんですがw
私、あの人嫌いじゃないですけどねw
織田以外にも篠原とか、最近は五輪で活躍したアスリートが、
芸能界でも人気を集めるほどのキャラクターの持ち主であることが多いですよね。
全然関係ないかもしれませんが、最近ドラクエXで、
ペットにするためゴーレムを捕まえたのですが、それに「いしださおり」と名づけました。
小学校低学年ってすごい(; ・`д・´)
私がクリスティやクィーンにハマったのは高校生の頃でした。
内容的に見ても、あまり小学生が読むものじゃないと思うんですがw
心にも残りますわな、それは。
ネタバレになってしまいますが、こんなところまで読んでるのも
RAKIさんくらいしかいないでしょうから書いてしまいますけど、
語り手が犯人だった作品は、アクロイド殺し(もしくはアクロイド殺人事件)ですね。
内容の特異さで、オリエント急行殺人事件、アクロイド殺し、そして誰もいなくなった
の3作品が、クリスティの代表作だと思っています。
あーでも、ABC殺人事件も捨てがたいなー…
アバター
2017/02/16 12:49
ブログ廻りのお昼時間、
ぞぬこさん、こにゃにゃちわ(^^♪

達川って元広島のキャッチャーの方やな。
そうなんか!あれがほんまもんの広島弁なんやな。
いずれにしても怖い印象は変わらんww

ま~乱世の時代ほんま簡単に運命わけてしまうからなあ。
一歩間違えばそく死やしな。
今の時代いるはずの方いなかったり、逆にいないはずの方がいたりと、現在に生まれて来てるか否かは紙一重の差やと思うよ。
御大倒した織田のおかげでうちは生まれてくることができたんで、今となっては感謝してますが
織田信成見ると少しムカつくことあるんは事実やな(笑)

クリスティのオリエントは小学校低学年の時に読んだんやけど
そのころ読んだものでうちの記憶の中に残ってる唯一の作品やなあ。
その時のインパクトはいまだに鮮明に覚えてますなあ。

あ~あともうひとつあった。
なんていうんやろな~物語かたってる方が犯人だったやつ
ん~~ちと説明不足やけど、わかるかなあ??
あれもクリスティだったんかな?
オリエントほど記憶に残ってないんで、やっぱりオリエントが一番やけどな。
アバター
2017/02/15 23:56
確かに「オリエント急行殺人事件」の、それしか、頭に浮かびませんでした。
横溝さんではなく、脚本を書く作家さんのパクリですね。
影腹を切ってましたかと言う事で、嫌、ちょっと悲しい結末ですが。
殺害された当人は、まあ、殺されるだけの事はしでかしましたって事で。

原作の方は、かなり酷かったですよね。
幼い少女のディジー・アームストロングを誘拐して殺害。
犯人はカセッテイでしたか。
法の力も借りて、逃げましたね。

この話、細部に渡るまで、覚えておりますとも(^_-)
豪華キャストで、曲も良かった事。



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