幕末グルメ ブシメシ! 感想文
- カテゴリ:テレビ
- 2017/02/11 17:04:21
幕末グルメ ブシメシ! 第5回「鶏と卵の親コンチェルト」
NHK-BSプレミアム 火曜夜11時15分~
▼殿に隠し子が!?
今回は、高野藩の藩主・茂照のご落胤のお話でした。
茂照は一応改革を断行する名君ということになっていますが、
いつも中間(ちゅうげん)、つまり「やっこさん」と言われる身分の姿に身をやつし、
市中をふらふら出歩いては、美味しいものを食べたりしている殿様で、
ここではいつも殿様と書いています。
その殿様の隠し子らしき人物が、ある芝居小屋でお守りを落とし、その中に高野藩の家紋が入った
着物の端切れが入っていたからさあ大変。
いろんな事情があって、隠し子を引き取るわけにいかない殿様は、
伴四郎に、隠し子がいるのは確かだが、もう会いたくないと言ってしまいます。
伴四郎とは直接利害関係がないので、正直に話すことができたんですね。
しかし伴四郎は故郷に置いてきた愛妻と目に入れても痛くない娘のことを思い、
子供に会いたくない親なんているものかと怒り出してしまいました。
まぁ、実際いないことはないと思いますね。
毎日のように虐待のニュースが流れる現代では。
でも現代だから増えたのではなく、昔からあったことだと思います。
昔は、子供は親の所有物みたいな感覚だったので、あまり問題視されてなかったのでしょうね。
親子間だけでなく、どこでも虐待や体罰が当たり前の時代でしたしね。
▼意外な人物
伴四郎は勝手に殿様の隠し子を探し始めるのですが、結構身近にいましたw
なんと高野藩の江戸屋敷に出入りする仕出し屋の手代・与一がその隠し子だったのです。
与一は仕出し屋の女将・お菊の腰巾着で、クロちゃんが演じているのでつるっぱげの巨漢ですw
ああでも一言言わせていただきますと、当時の料理人は清潔のため髪を剃っている人が多かったみたいです。
伴四郎は早速殿様と与一を面会させるのですが、殿様は名乗るわけにはいかないので、
与一は殿様が実の父親だと知らされずに、普通に会食します。
その、殿様が与一を見た時の驚きようが、面白くってw
殿様は草刈が演じてますから、多少老けてはいますがスタイル抜群のイケメン。
クロちゃんとは似ても似つかないですからねw
▼感動のクライマックス
前藩主の娘の奥方との間に子が出来なかった殿様は、親戚筋から養子をもらったのですが、
この養子を擁護する改革反対派が、隠し子を亡き者にしようと探し回っていました。
仕出し屋での会食が終わって店を出たところで、殿様の反対派が差し向けた刺客が、
与一の命を狙って店を取り囲みます。
伴四郎もいたのですが、彼は剣術の腕はからっきしですからねw
こういう時には何の役にも立ちません。
そこで中間に身をやつした殿様は、与一は自分の子だと言い出します。
与一の命を救うための苦肉の策でした。
刺客たちは最初は信じようとしませんでしたが、殿様がこの子を斬るなら先に自分を斬れと言い出し、
その勢いに圧されたひとまず去っていきました。
ここは本当に感動物でしたね。
刺客たちが面倒だから2人とも斬ってしまう可能性もありましたからね。
図らずしも、殿様は唯一自分の血を分けた子を、命をかけて守ったのです。
今回のお話は、多少我田引水的なところはあったものの、今までで一番面白かったかも。
▼お菊の立場
今回お菊に、謎の中間が殿様であることと、殿様の息子が与一であることを知られてしまいました。
これから彼女がどう出るか…。
ただお菊は、伴四郎に仄かな恋心を抱いているような感じがしますよね。
いわゆるツンデレというやつですな。
伴四郎は愛妻一筋なので、結ばれえぬ恋ですが。
▼吉田
今回も吉田の出番はありませんでしたw 残念!