Nicotto Town



恋愛がテーマなら「白い恋人」じゃないけど北海道


恋愛がテーマなら「白い恋人」じゃないけど北海道でしょう。

昔小樽があんなに観光地化してなかった時

大学が札幌に集中していたので
札幌市内だと誰かに見つかると公認化されるので
其の前に各駅停車で小樽等行って
ジャズ喫茶が当時在って
レトロな喫茶店も在って

でも喫茶店も入るお金がない男で
痩せていてタートルネックのセーターを着て
彼女が編んだ手編みのマフラーをして
随分くたびれたアウターを着ていて

私達は朝里でおりて
ゴミがたどり着いた海岸を歩いた。

サリンジャーも既に過去になって
サルトルやボーボワールを言う元気も無く
何故かカフカの文庫本を其の男は持っていて
芥川龍之介の様な色気も無く
だけど髪は肩まで伸ばして居て

対した意味のない会話をして
何か私に聞いた時に心の中で「めんどくさい男だな」と
思ったのを覚えている。

私はたぶん此の男が嫌いだと思った。

ずっと後でどこかもっと北の稚内を目指した時に
今なら解る演歌の北へ流れる様なそんな気持ちで
涙が何故か流れて随分情緒的な風景だなと
思った。

北は二人に過ちをおこさせる・・・・。

で、ずっと後になって「カニに食いに行こう~♪」の乗りで
網走まで行って
後は勝手に帰ってくれと言われて
其処から鉄道で一人で帰った。

で、リュックを枕に二つ席を占領して
いびきをかいて寝て居たら
知らない男に起こされた。

気が付くと随分混んで来た様だ。

寝起きでぼけーっと外をみていると
何気に奇妙な雰囲気だった。

くしゃくしゃの頭で首の所まで
カニを食べた感じなので
何時までもお腹は空かないので
随分長い事何も食べずに
唯同じ景色が永遠に続く景色を
無表情で見ていた。

失恋旅行と思われたのだろうか?
何気に誰もが私をそっとしておいてくれる。

ふと一点を見つめながら涙をつつーっと
流してみた。

ドキッと凍りつく様な緊張した雰囲気。

私は帽子を何気に深くかぶって
窓に頭をもたげて其のまま眠ってしまった。

で、起こされて、どうも凄いいびきと
何度か窓ガラスに頭をぶつけたが
其れでも起きなかった様だ。

さっぱり解らないと言うので
一人が事情を何気に聞いて来た。

いや、話したくなければそれで良いんですけど。

で、「カニ食いに行こう~♪」とカニを2人分食ったので
其れは凄く満足したんだけど、
その後、一人で勝手に帰ってくれと言われて
ふてくされて寝て居たら、起こされて。

楽しいんだか楽しくないんだか解んなくて・・・。

で、北海道出身でこんな景色子供の時から見飽きてるし、
ずっと景色が変わんないし、
空も地平線もずーっと同じだし。

で、高いカニになったなぁと思ったら
泣けて来て、札幌のカニ本家で良かったかなって・・・。

で、後悔してふて寝をする事に・・・。

そうしたら周りの客たちが「勝手にしろ!」って
行って離れて行って。

何だって思ったんだろう♪
いや、わかるけどさ♪

一人旅も絵に成るんだよね。
其の位特別な感じに見せられるわけよ♪




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