Nicotto Town


五飯田八宝菜の語学学習日記


ゴタぴょんの過去の日記2010年8月31日Ⅱ

Ⅰからのつづき

⏁⏁⏁⏁ 


 【地名も仮称です。あしからず。】 


メリケン粉埠頭に、到着。

コンテナが、ずらり並んだ、桟橋。
プレハブの、事務所が、あります。 


丸玉海運KK 【仮称】  


この事務所の2階に、通されました。 


「はじめまして。大阪から来ました。ゴタです。」 


所長のエビマヨさん【仮称】に、ご挨拶です。 



「ああ、あなたが、きょうの、
 通訳さんですね。よろしく、お願いします。」 


そういいながら、エビマヨ所長は、
ゴタに、ヘルメットを手渡すのです。 

このときの、ゴタ。目は、点に、(  ゚ ▽ ゚ ;)
なっていました。 

声は、あの吉本新喜劇の末成さんの、 


「ひっ。」 


と、いう声。 

夕べ、何を着ていこうかしら。
黒色の上下スーツと、ネクタイは、
ドルチェ&ガッバーナで、行きましょうか? 

ひとり、悩んでいたのですが、 

ああ、正解手は、Gパンと、Tシャツだったようです。 

時刻は、8時30分。 


「Then, let's get started.」 

では、行きましょう。 

と、おっしゃるカーペンタインさん。 

やや狼狽気味に、ついて行くゴタ。 


(どこまで、行くの?どこまで?) 

ひとり、呟くゴタ。 

着いた先は、どこでしょう。 

着いた先は、つい先ほど、
タクシーの窓から、見ていた、コンテナでした。 


(ひぇー、まさか!) 

その、まさかの仕事が、はじまります。 

コンテナの前。 

依頼者のカ-ペンタインさんは、
コンテナ13基の、荷主さんです。

ブラジルに、本社を持つ、総合商社で、
機材の買い付けを、
ここ、日本でなさっている、というわけです。 


そして、このコンテナを、神戸港 
から、サントス港まで、
船荷で、送るのが、丸玉海運と、いうわけです。 


ヽ(゚◇゚ )ノ

⏁⏁ 

ふと、後ろを見ると、ドラム缶の山。 

その、ひとつ、ひとつに、番号が、付いています。

3078,3304,3556,・・・etc. 

カーペンタインさんの手には、
その数字と記号の付いた伝票が、あります。 

何の、ドラム缶かな?

ごちゃごちゃ、わけのわからない、
記号に並んで、grease、と書いてあります。 


 「下に敷かれた、木枠パレットも
  一緒に、積み込まれるのかな?」 


カーペンタインさんは、そう尋ねます。 


「さあねえ・・・」 


ボケーとしているゴタに、 


 「早く、日本語に通訳しろ」、 


と、檄が飛ぶ。 


あ、そばに、丸玉海運の、主任さんが、いた。 

もう、仕事が、始まっている。 

この人と、依頼人との間を、通訳します。 


   「パレットごと、積むのですか?」 

と、山田。 


   「いいえ、パレットは、積みません。」


 と、主任のシャボンさん。【仮称】 



山田、通訳開始。 

    「No, palettes remain here. 」 


カーペンタインさん、

   「That's what I thought.
    They don't lay
fumigant on them , do they?」 


山田、さっそく、詰まる。 

タイムを取って、電子手帳で、fumigant を調べる。
あった。燻蒸(くんじょう)剤。 

あったけど、日本語が、わからない。そのまま訳す。 


「やはり、パレットは、積まないですね。
 パレットには、燻蒸されていないのですよね?」 


「そうです。」と、シャボン主任。 


「No.」と、通訳。(あぶなかった。Yes と言いかけた。) 


今度は、主任さんから、カーペンタインさんに。 


 「ドラム缶は、4つのコンテナに、積み込みます。
  一つのコンテナに、80個ずつ、
  3つのコンテナに積み、
  それで、240個。
  残りの40個のドラム缶は、
  4つ目のコンテナに、入ります。」 


山田、通訳。 


「 They are loading 80 drums into one container.
  Next 80 go in the next container.
The third 80 go
  into the third container.
And the last set of 40
goes into the 4th container.」 


ここに、監督の、ガンモドキさんが、
作業工程を説明しに、来ました。曰く、 


 「この、ドラム缶の積み込みと、
  同時に、向こうにある、
  器材と、スチールを、
  9基のコンテナに積み込みをします。」 


山田、通訳。 


 「They are starting to load the
  9 containers over there 
 with materials and steals right now at the same time 
 with this loading of these drums. 」 


カーペンタインさん、応答。 


「ペラペラペラペラペラ。」 


山田、わかったところだけ、通訳。 


「こっちは、チェックが、
私ひとりなんだから、同時に、
積み込み作業をされては、
出荷点検が、きっちり出来ない。」 


主任さん、返答して、 


「 契約では、出荷作業に、支障のない範囲内での、
点検を行う、ということですから、 
同時作業を、止めることは、
出来ません。ご理解方、よろしく。」 


山田、訳して、 

「They are loading at two places at the same time
according to the contract.
So they want you to understand this.」


【これが、英語の試験での、英作文なら、完全に、不合格!】 

(・・;)


⏁⏁⏁ 


それから、作業は、延々と、続きました。 

作業の合間に、カーペンタインさんは、
通訳に、必要な、事項の説明をしてくれます。 


積荷に使われる木枠には、焼き印が、押されています。 

カーペンタインさん、このブランドを、 

「Hit treatment」 

だと、いいます。 

(打たれた、扱い?) 

よく聞くと、防虫処置だと、言います。 

ああ、なるほど、 

(Heat Treatment ね。) 

山田、リスニングをもっと、練習しなくては。 


Ⅲへつづく




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