Nicotto Town


五飯田八宝菜の語学学習日記


ゴタぴょんの過去の日記2010年8月27日Ⅱ

Ⅰからのつづき


二条城、二の丸御殿にて。 

大広間、大政奉還の様子を、人形で、再現しています。 

「What are these dolls for ?」 
(何これ?) 

「 They depict the proclamation of the Return of Political Rule to the Emperor.」 
(これは、大政奉還の様子です。) 

「Shogun and his subordinates,right?」 
(将軍と、配下ね?) 

「Yes.they are.」 
(はーい。) 

「Oh, Page boys ! 」 
(小姓もいるわ。) 

「Yes. And look at the panels beside Shogun.
  There is another room behind the panels
where the guards hid themselves to protect 
Shogun in case anything happened.」 

( そうです。将軍の横のふすま戸をご覧下さい。
その裏に部屋があって、
護衛の武士が、身を隠していました。) 


 【黒書院】


黒書院へ、向かいます。歩くたびに、
廊下が、キュキュと、きしみます。 

我らがお客様、大喜びです。 

なぜなら、お客様のガイドブックには、
そのように、解説されていましたので。 

つまり、 

As a safeguards against treachery,
Ieyasu had the interior fitted with 'nightingale' 
floors. 

(背信行為からの、警備手段として、
 家康は、「うぐいす張り」の廊下をしつらえました。) 


えっ? なぜ、知っているかって? 

同じガイドブックを、持っているからだ。
曰く、敵を知り、己を知らば、百戦危うからず。 

とは、言うものの、いつも怪しげな、案内のゴタ。 

みなさま、lonely planet社の 

「Japan」 

は、必携ですぞ。
たいていの、外国人観光客が持っているのは、
このガイドブックであります。
しかも、彼らは、このガイドブックを、
聖書のように、信頼しておいでです。 

これに違う案内をすれば、すぐに、 

「Oh, That is different 
 from what I 've read so far.」 

(あら、読んだのと、違うわね。) 


という手裏剣が、飛んで来ますよ。
手裏剣は、あの青い表紙のガイドブックから、飛んでくる。 


⏁⏁⏁ 

ヾ(@^▽^@)ノ


白書院を出て、外の廊下を右手に進みます。
再度、入ったところに、牡丹の絵。白い牡丹です。 

「Standing, she looks like a tree peony,
  sitting,like a peony and walking, like a lily.」 

(立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花。) 


という諺があると、説明。 

しかも、タイミングよく(悪く?)、奥方が、
こちらを振り向いたときに、言ったものだから、 


「Like you ! 」  
(あなたのように。) 

と、修飾語尾を付け足した。 


何にも出ませんでした。 


⏁⏁⏁ 

 
 【金閣寺にて】 


入ろうとすると、呼び止められました。 

「ちょっと、入場券を見せてください。」 


お客様、お札をしまい込んでいました。 

「Sorry. I didn't know this was the ticket.」 
(すみません。これって、入場券だったのね。) 

「Yes. and doubles as a talisman.」 
(そうです。護符も兼ねてます。) 

「Wonderful.」 
(いいわね。) 

⏁⏁⏁ 


金閣寺が見えました。 

(さあ、説明開始!) 

勇み足、というか、勇み声で、始める。 


「一層は、法水院で、平安様式の寝殿造り。
 二層は、潮音洞といい、観音像御安置の場。
 三層は、ああで、こうで、こうなんですよ。」 


と、英語での説明をがんばります。
同じく、英語で、うなずきの返事が、返ります。 

(何か、おかしいな)、

と振り返ると、よその外国人です。 


(あらら、まあ、ゴタのお客様はどこ?) 


見渡せば、ご主人は、一番奥で、写真撮影に、忙しそうです。 


(えーと、奥様は、どこかしらん?) 


と、また、見渡すと、
こちらは、入り口近くで、
これまた、写真をカシャカシャ。 

ここは、ご夫婦で、
一緒に立ったところを、写すのが、定番なのに。 

ひとり、ボケー、としていると、 

「すみません。シャッターを押して
 いただけますか?」 


「はい、いいですよ。」 


ひとつが、終われば、またひとつ。
私ゃ、写真屋か!もう、いや。 


⏁⏁⏁ 
Ⅲにつづく




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