Lv1 旅立ち1
- カテゴリ:自作小説
- 2017/01/03 01:30:43
朝起きたら母が王宮に行けと言い出す。
こんなショボイ格好で王宮とか、嫌すぎる。だが母には逆らえず。
しぶしぶ王宮に行くと知らないおっさんが行方不明になってる父の話をしだす。
長い話をまとめると、僕をうまいこと乗せて悪者退治をさせようとしてるらしい。16年前は父を勇者と担ぎ上げ、思惑が外れたとなればその息子に命をかけろと。自分は偉そうにふんぞり返ってるくせに…。
しっかし、話なげーよ。黙って聞いてりゃ好き放題言ってるし。こっちは一言もしゃべってないってのに。
それにしても、父は相当、この人物に嫌われることをしたんだろうな。何をやらかしたのか気になる。母もあれでいて苦労したのかもしれない。
あの派手なおっさん、後に知ったが実は王様だったらしい。
そして驚くなかれ!国王から渡された旅の資金はたったの100G。何も買えやしないぞ。それとも町の物価を知らないのだろうか?
いずれにせよ、世襲制の悪しき政治の在り方を見た、16歳の誕生日だった。
勇者の息子か( ´ ▽ ` )ノ