「7並べ指南所」
第一章「基本編」パート1

※ わかりやすいように、一人二役で話を進めます。

トリ
「じゃ、早速始めようか」

ナデシコ
「う、うん（わたし、置いてけぼりになってないわよね？）」

トリ
「まず、経験則から言わせて貰えば、
7並べで勝つためには、基本的に3つの手法を駆使すればいい。

① 出し惜しみ作戦
② インフラ整備作戦
③ 追い込み作戦

この3つだよ」

ナデシコ
「どんな作戦なの？」

トリ
「実際にプレイしながら説明するよ」

http://risk-monster-chicken.cocolog-tnc.com/sevens00.PNG

トリ
「じゃあ、早速聞くけど、
この場合、どれを出すのが得策かな」

ナデシコ
「ええ？！ なんで、なにも聞かないうちに
答えなきゃいけないのよ！」

トリ
「まぁまぁ、そう言わずに」

ナデシコ
「……そうね
とりあえず、出せるヤツから出すのが普通よね」

トリ
「なるほど
じゃあ、具体的には？」

ナデシコ
「ええっと…
じゃあ適当にハートの8…」

トリ
「それだとダメなんだ
この場合、むしろハートの8はずっと保持し続けたほうがいい
正解はクラブの8なんだよ」

ナデシコ
「ええっ、どうして？」

トリ
「だってハートの8を出したって、その先がないじゃないか」

ナデシコ
「……どういうこと？」

トリ
「いま、こっちはハートの9～13を持っていないよね。
ということは、3人、いや3匹か、
3匹のうちの誰かが持っているってことになるね。

ということは、これを出すと
相手の選択肢をみすみす広げちゃうことになるでしょ」

ナデシコ
「あっ、ホントだ。
これだと、相手に有利に働いちゃうね」

トリ
「逆に言えば、これを出さずに続ければ、
大幅に相手の動きを制限できる。

これが、出し惜しみ作戦さ

便宜上、この場合のクラブの8には、将来性があって
ハートの8には将来性がない、という言い方をするよ」

ナデシコ
「そうか、そうだったんだ……
私って今まで何も考えずに出せる札から出していたから
利敵行為を繰り返していて勝てなかったのかも……

でも、もし他に出せるカードがなかったらどうするの？
例えば、ダイヤの8しか出せないけど、将来性がない場合は？」

トリ
「もちろん極力出さないほうがいい。
手札にジョーカーがあるなら、それを使ってやり過ごしたほうがいいし、
最悪、限界までパスしてもいい。
それぐらい、この作戦は地味だけど効果があるんだ。

ただ、パスを繰り返すとそれだけ自爆する可能性も上がるし、
あと、パス1回で死亡するってときに
ダイヤの8を手放さざるを得ないってときもあるよ。

そうなるとドボンの確率が飛躍的に上がってしまう。
これだけは避けないといけない。

だから、そうならないように配慮しないといけない。
構造は単純でも、結構頭を使わないといけない作戦なんだ」

ナデシコ
「じゃあ、どうすれば自爆せずに済むの？」

トリ
「残念ながら、自爆する確率を0にはできない。
でも、0に近づけることはできる。

その一つがインフラ整備作戦さ」

ナデシコ
「どんな方法？」

トリ
「ゲームを進めてみよう」

http://risk-monster-chicken.cocolog-tnc.com/sevens01.PNG

トリ
「とりあえず、クラブの8を出したらこうなったよ。
さっきの話を参考にして、次はどれを出すべきか考えようか」

ナデシコ
「まず、ハートの8はダメなのよね……
スペードの9とクラブの10も出せるけど、
将来性を考えたら、ちょっと後回しにしたほうがいいわ。
そうなると、スペードか、ダイヤの6ってことになるけど
どっちを出したほうがいいのかしら」

トリ
「ここで、インフラ整備作戦を発動するのさ。
まず、それぞれの先の札に注目してみよう」

ナデシコ
「ええと……
スペードが4、ダイヤが3ね。
一体これがなんの判断材料になるの？」

トリ
「つまり、こちら側は
スペードでは5の1枚、ダイヤでは4と5の2枚を持っていないことになるよね。
さっきも話したけれど、自分が持っていないってことは
他の誰かが持っているってことになるよね。
これらが出ない限りはスペードの4、ダイヤの3を出すことはできない」

ナデシコ
「そうね。完全に相手に頼らざるを得ないわ」

トリ
「ということは、できる限り長く場に晒したほうがいいよね」

ナデシコ
「そうなるわね……
ということは、相手が保有する枚数が多いダイヤのほうを
優先的に出すべきってこと？」

トリ
「そういうこと。
これがインフラ整備作戦さ

要するに、将来性がある札が2つ以上ある場合、
その先にA、あるいは13に近い札がある札の方から
優先的に出すという作戦だよ。

今回ではダイヤの6を出すべきだね」

ナデシコ
「なるほどね、それで残りの『追い込み作戦』は？」

トリ
「ゲームを進めて説明するよ」

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