Nicotto Town



依存症調査と『共産党宣言』の一節


新聞の一面でいきなり爆笑した。ギャンブル依存症の調査が法人に委託された。
いやー、政治屋、官僚、役人様の利巧さは見習わねばならない。スバラシイ。
3年かけてやるらしい。見事。ソフィスティケートてのはこういう仕事に使うべき単語だ。

まずは厚労省に拍手を送らねばならぬ。『ギャンブル依存症』という病の認定。
全国600万人弱がこの症状だという。民間でも依存症の存在を疑わない。
偏屈な私は思う。意志薄弱者が600万人いるからって、それが何だというのだろう。

生活費に手をつける? 家族を顧みない? 借金まみれ? 全て放置しとけ。
ブラゲーのSSRレア中毒だって同じだ。んなもんは個人の嗜好である。
こういう病を社会の責任とすりかえるバカはマルクスにだって批判されてるわい。

金を盗み負債抱え悪事に手を染めてでもギャンブルやりたいなら、好きなだけやれ。
あなたの生の燃焼、充実がそこにあるなら躊躇っちゃダメ。亭主と女房と子を泣かせろ。
家族はそういうヤツを迷惑だと思ったらとっとと処分しろ。扶養の義務なんて放棄してよい。

偏屈な私にはこう見える現象を『経済』に組み込むためには、まずお国の制度ありき。
ギャンブル依存症、オソロシイですよねー、本人も家族もオキノドクですよねー。
コーシタ方々をアタタカーク見守り更生に導き、ついでにオカネも動かしましょー。

意志薄弱者が立派な病人と認定されれば、認定制度や救済産業がすぐできあがる。
政治というのは制度と監査、単純化すれば膨大な紙切れで構成されている。
官僚の方々やお役人様はこれが得意で大好き。依って立つ制度に全身委任してる。

政治屋だって食いつかねばならぬ。官僚にばかりウマイ汁吸われるのはイヤだ。
でも官僚を敵に回すバカはいない。無辜の国民世論を敵に回すのはもっとイヤ。
相反する立場への最大限の理解と配慮という名目で、依存症調査スタート。

今後、ここにどの程度の規模の市場が生まれるのかワクワクする。
依存症認定でスズメの涙ほどの補助金が国から出るようになるのは必然。
それもまた某法案の生み出した経済効果ってヤツですよ。気づいてますよね?

既存の公営ギャンブルを支えている世代が軒並み旧世代になった。
自治体レベルのしがらみを一掃して、ニュービジネスを始める頃合ですね。
新しい公営賭場設立に向けてプロジェクトを立ち上げていない自治体は時代遅れ。

ここで偏屈なる私は再び思う。意志薄弱者が満ち溢れてるから政府がこう動いただけ。
意思薄弱者が皆無で、紳士淑女の嗜み程度でギャンブルに興ずる国民ばかりなら、
こんな法案はそもそも企画すらされなかったのでございます。はははははは。

私はバクチ、異性、サケやおクスリに耽溺する人間に人一倍冷酷です。
母方の祖父は囲っていた女を(複数!)満州に連れて行って豪遊し、
賭け麻雀で結構な家屋敷を失った。でもヤツを心のどこかで愛してはいる。

ナチュラルトリップを好む私はアルコールと薬物に依存する方にも興味がない。
個人で楽しむならお宅で好きなだけおやりなさい。親族と縁切って。
酒や薬を言い訳に外で絡んで来たら、遠慮なく撃退します、容赦なく。

ガキの頃、ある作家のエッセイをきっかけに『共産党宣言』に触れた。
難しい理屈ヌキで大好きな一節があります。私にとってマルクスの価値はそれ。
本棚をかき回して(薄いから見つけにくい)引用して終わりといたします。

ブルジョア階級の一部は、ブルジョア社会の存立を確保するために、社会的弊害を除去したいと願う。これに属するのは、経済学者、博愛主義者、人道主義者、労働階級の状態の改良家、慈善事業家、動物虐待防止論者、禁酒教会設立者等、ありとあらゆる種類のへぼ改良家である。




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