銀河帝国興亡史
- カテゴリ:マンガ
- 2016/12/08 05:20:40
銀河帝国興亡史
SF小説の原点とも言うべき、1951年以降に書かれた長編小説がなぜか今頃、漫画化。
すでに3巻まで漫画化されているようだが、うわぁーこんな地味な作品をよく漫画化しようと思ったもんだ。
小説:銀河帝国興亡史=銀河帝国の興亡 は、はるかな未来を描いたSF小説だが、そのスケールは人類が到達するであろう壮大な世界を描いたと言えば、言いすぎだろうか。
宇宙の全てを支配する銀河帝国は衰退の中にあった。
文明や技術は絶頂を迎えたが、徐々に衰退し人類の繁栄は過去のものになるであろうという予言をした者たちが居た。
彼らは銀河の片隅にファウンデーションという組織を作り、そこで人類の科学技術の全てを保管しようとする。
しかし衰退の中にあった銀河帝国はファウンデーションを壊滅させるべく宇宙艦隊を派遣するのだけど、その計画は
宗教に洗脳された軍人たちにより阻止されファウンデーションは延命する。
原子力技術を武器に反映するファウンデーションは、他国に侵略されそうになるが遠隔操作だったか、機械の寿命だったかで
侵略国の核動力が停止し侵略行為は中断される。
そうやって裏から手を回して外敵を排除するのがファウンデーションのやり方だった。
このため、このSF小説は一切の戦闘を回避する事だけに腐心するのである。
ついには突然変異のミュータント=エスパー軍団がファウンデーション壊滅に乗り出すが当然これも排除される。
そしてファウンデーションは宇宙を支配するほどに反映するが、ここで彼らはセカンドファウンデーションという謎の組織を捜索するようになる。
セカンドファウンデーションはファウンデーションが外敵に侵略されないように守るための組織なのだけど、その正体は不明だった。
理由は分からないがファウンデーションはセカンドファウンデーションを探し出し、それを殲滅した。
しかしセカンドファウンデーションは壊滅したフリをして実はチャッカリ生き残っていた。
こうして長編小説:銀河帝国興亡史=銀河帝国の興亡は終わるのだった。
私は、この小説は戦闘もほとんどないし地味だなぁーという印象を受けた。
しかしこの小説がスターウォーズや銀河英雄伝説に影響を与えたという話にはうなずける。
「あれ、この設定は 銀河帝国の興亡 から持ってきたのかな」という部分が時々ある。
漫画版 銀河帝国の興亡 は2巻で小説1巻『ファウンデーション』分を漫画化。
ストーリーを割愛しないと漫画にならないでしょうけど。
20歳の頃、ハヤカワ文庫で読みました。
3巻目ぐらいになると1巻目の内容との関係が分からなくなり
いくぶん「?」の連続で、内容が記憶に残っていません。
「ファウンデーション」という言葉だけ憶えていて
名刺の所属に「ファウンデーション」があると
銀河帝国興亡史と同じだなぁ〜と心のなかで思いますが
世の中にSFファンは少ないように感じますので
話題にはしません。