入院6日目(覚書)
- カテゴリ:日記
- 2016/11/22 23:39:48
22日(火)。
今日は『いい夫婦の日』。
ちょうど一年前のこの日に車が納入された。
この車を買う時に東京からこちらの施設に入所してもらった両親を乗せる事を想定して
車イス使用にした方がいいのか…など色々と考えたが、結局は手すりを付けるに留めた。
4月に亡くなった母には1度きりしか乗ってもらえなかった…。
今日は一日晴れの予報だったので予定通りに娘には自転車で登下校してもらう。
早めに病室へ行こうと思っていたが早朝に大きな地震があったり、資源ごみの日だったり
なかなか思うように用事が片付かずで、昨日とあまり変わらない時間帯に家を出る。
9時半前に病室へ入ると眼鏡とかけたままベッドで息子は寝ていた。
昨日と同じ…。
声をかける。
目を覚まして「朝、発作を起した」と私に教えてくれた。
少しして担当の看護士さんが病室へ来られ発作のことを説明して下さった。
7時に服用するてんかんのお薬を持って来たら発作を起していた…とのこと。
昨日の発作ではベッドの金属の柵に頭や顔を押し付けるような状態になっていたので
今日の発作の後で右側の柵が金属のものから布張りのガードに変わっていた。
発作の説明をして下さった看護士さんから
「ベッドの柵を変えたのですが、病室にひとりでいる時にナースコールを押さないで
トイレに行ってしまった為、センサー付きのベッドに換えますね」
と言われた。
面会を終えて退室した後、ひとりになった状態からスイッチを入れるとのこと。
ベッドから降りるとセンサーが感知してナースステーションに教えてくれるようだ。
今日は検査がない代わりに麻酔科の担当医師が説明に来られたり
ICUの場所の確認と見学。
いつも以上に人の出入りと出向くことが多いが手術2日前だから仕方のないことだ。
昨日はお昼を食べ損ねたので今日は何かしらお腹に入れて置こうと思い
息子の昼食の世話を終えてから1階のコンビニにお昼を買いに行き病室で食べた。
息子をお風呂に入れるつもりでいたが連日の発作で止めることにした。
看護士さんからお湯をいただき体を拭きパジャマと下着を着替えさせる。
明日は手術前日。
術後はしばらくお風呂に入れないので皆さん必ずお風呂に入るというので
早い時間帯に予約を入れる。
朝から何度か病室に来られていた担当医の先生2人から説明室で手術の説明を受ける。
主人は仕事で来られない為、私ひとりで聞く。
手術当日、私たちは8時までに病室へ入り8時半に息子と共に母親の私も
手術室まで行くことに。
本人の不安の軽減という名目で。
15年前もそうだった…。
息子はストレッチャーに乗せられ私とは別ルートで手術室へ入り、私は案内され
手術室へ入り、そこで再び息子と会う。
酸素吸入の時に顔にあてがうプラスチック製の器具を顔に当てて催眠ガスを嗅がせる。
ガスの臭いを嫌がり顔を背ける息子。
騙し騙しかがせていると『ガクンッ』と崩れ落ちそうに寝入った。
4歳の小さな子供とはいえ、その衝撃はかなりのものだった。
「落としそうになりますから十分に気を付けて抱き留めて下さい」といった説明があった。
現在、息子の体重は70kmもある。
身長も170cmを越えた。
抱き留められるものではないので、どうするのか?
私が抱き留めてもらいたいほどだ…^^;
15年目にしての再発なのか…。
新たにできた腫瘍なのか。
病理検査に出してみないとわからないそうだ。
手術開始は10時頃から。
手術時間は8時間を想定。
案外早く終わるかもしれないが、手間取って時間を取られるかもしれないとのこと。
前回と同じく右側前方を切り、頭蓋骨を外し腫瘍を取り除く予定。
15年前に入れた2本のオンマイヤ(管)は取り除けたら取る予定。
出来れば異物は頭にないほうが良いからと…。
頭蓋骨を切る場所は同じところだとリスクがあるので(中身を傷つけるとか…)
少し上部を切り開いていくことになるだろうとのこと。
大きくなり過ぎないうちに取り除くので、下垂体部分にある腫瘍は上部しか確認できず
下部のほうで毛細血管などを巻き込んでいる可能性があるので無理には取り除けない。
全摘できない場合は術後に放射線治療を行うことになるかもしなない。
小児と違って放射線照射による後遺症は随分と軽減するからとのこと。
現在、既に下垂体機能はかなり悪い状態にある。
今回の手術で下垂体機能を少し傷つけるようなことになったとしても全摘できるならば
取り除いてくるつもりだとのこと。
心配は尽きないがお任せるするしかない…。
夕食を食べさせ仕上げ磨きをしてお薬を服用させる。
テレビを少し見てから就寝前に服用するてんかんのお薬を飲ませ、トイレを済ませる。
そこへ主人が現れた。
会社から直行して来たのだ。
少し会話をして19時半を過ぎたところで一足先に私は病室を後にした。
病院を出て駐車場まで歩く。
今日は暖かだ。
でも明日からは非常に冷え込む。
あと1日、息子の体調管理を万全にしないと…。
明日の入浴中、発作を起さなければいいなぁ。
そんなことを考え車に乗り込んだ。