入院5日目(覚書)
- カテゴリ:日記
- 2016/11/21 20:54:04
21日(月)。
今日から冷え込むと言うので学校で使うひざ掛けを娘に持たせる。
小さい頃に使っていたジュニアサイズの毛布を。
これがまた暖かいそうで去年使ってみて良かったので今年もこれを使うことに。
そうなると荷物が多くなってしまい自転車だとイマイチだと…(本当か!?^^;)
それから夕方から雨が降り始めるとの予報だったので、いつも通り学校まで送る。
迎えの時間は不確定なので娘にメールすることにした。
家事を大急ぎで終え9時半頃に病室へ入る。
昨夜、主人と帰り際にクッキーの詰め合わせを夜勤の看護士さんにお渡ししたが
スタッフさんの人数が多いので行き渡るかなぁ…と思いながらナースステーションの前を
通り過ぎる。
(クッキ―の数は45個。詰め合わせのものだと数が少ないので、自分で選んだものを
ケーキの箱に詰め合わせてもらった)
部屋へ行くと息子は眼鏡をかけたままベッドで寝入っていた。
てんかんのお薬を飲んでベッドにいると眠くなってしまうのかもしれない。
本やDVDを持ち込んではいるものの刺激が少ないから眠気が襲ってくるのかな?
声をかけると目が覚めた。
「今日はMRIの検査があるから昼食は検査が終わらないと食べられないよ」
と、改めて説明する。
ただでさえ苦手な点滴をしての検査なのに空腹が重なると二重苦になり
上手くいくのかと内心とても心配。
看護士さんに『便通が良くなるので』と説明して持ち込んでおいたドライフルーツの
プルーンを7つほど食べさせる。
少しは空腹をしのげると良いのだが…と思いながら。
食べさせて仕上げ磨き&うがい。
2人して部屋で京成電鉄のDVDを見ていても時々涙ぐむ。
お腹が空いてしかたがないのだ。
1時間ほど経った頃、てんかんの発作を起してしまう。
応接セットの椅子に座っていた息子の上体が右へ向き始める。
その力が強くて椅子からずり落ちそうになり、急いでナースコールして来てもらう。
看護士さんが2人がかりで持ち上げベッドに寝かせてくれる。
7分ほどで意識が戻り足をバタつかせ泣いて少し暴れる。
「空腹と点滴への不安とで発作を起しやすくなっているのかも…」と看護士さん。
今回は手術の為の検査なので、どうしても造影剤を入れてMRIを撮らなければならない。
CTも撮ると言う。
その為、久しぶりに眠剤を使って寝てもらってから点滴を入れる為の針を刺すと言う。
看護士さんが「少し落ち着くまで待っていただいてからで良いので」と眠剤を置いていく。
看護士さんが出て行ってから様子を見ていたら再び発作を起す。
これを何度か繰り返す。
空腹はきついよね…と思いながら再びナースコールをして来てもらう。
40分ほど経って発作も落ち着いてくれたかな…といった感じなので話して聞かせ
どうにかこうにか眠剤を飲み終えさせる。
眠そうになってきた…と思うと「どうですか~?」と看護士さんが部屋に顔出し。
起きてしまう…。
再び眠そうになってきた…と思うと「トイレ…」と起きだして。
トイレを済ませれば落ち着いて寝入ってくれるかなと思いながらベッドに寝かせる。
間髪入れずに主治医の先生とペアになっている若い先生が部屋に入ってくる。
「〇〇君、点滴の針を刺すよ」と眠剤を飲み終えたからなのか、時間が迫っている
こともあってなのか…処置を始めていく。
「最初は血液検査の為の血液確保から始めるので細い針で大丈夫だと思うので
刺していきます。その後で造影剤を入れる為の太い針を別に刺します」
との説明を受ける。
救急車で運ばれた時に息子が大騒ぎをした時の先生だったので針刺しが
難しいことは理解されているご様子。
よくよく血管を確認しながら1回で針を刺してくれた。
看護士さん2人も協力して結構な量の血液を取り終える。
次に眠らせる為の薬を点滴で入れていく。
本当にあっという間に寝入ってしまう。
酸素マスクをあてがわれ、いびきを搔いている。
反対の腕(右腕)に太い針を刺そうと先生が腕を見るが、左腕に比べ血管が細いと言う。
かなり細いので難しいと言いながら刺すが2度失敗。
眠っている息子もさすがに「痛い、痛い」と大きな声で体を動かそうとする。
刺した針を左へ右へと血管を探り当てようとするが失敗。
右腕は諦め左腕へ。
そちらは入った様子。
麻酔科から「出来るだけ針を入れた状態で手術室へ入ってもらいたい」
と言われているそうなので、針は抜かずにルート確保しておくと言う。
麻酔科の先生が説明の時に「針刺ししてもらえると助かります。ウエルカムです」
とおっしゃっていたのを思い出す。
13時30分の予定だった検査は15時になると言う。
ルート確保に手間取ったからかしら…。
先生や看護士さんには本当にお手間を取らせてしまい、申し訳なく思う。
「〇〇君、がんばってくれたから点滴が入ったよ~」と寝入っている息子に
声掛けしてくれる。
「先生や看護士さんのおかげです。お手数をおかけして申し訳ありません。
ありがとうございました」と何度も頭を下げる。
「第一関門突破だね。がんばったね」と息子の手をさすりながら声をかける。
時間がきて看護士さん2人とエードさん2人の計4人がかりでベッドから
ストレッチャーへ移動。
点滴の針を入れて下さった先生も検査へ同行されると言う。
エードさんがストレッチャーを押して下さり先生が先頭を歩き、私は後方から付いて行く。
7階から専用エレベーターで1階の検査室へ。
まずはCTから。
検査室へ入って10分ほどで出てくる。
次にMRI検査室へ。
いくらも待たずに検査室へ入る。
ここで一旦エードさんは病棟へ帰る。
私は検査室の前の椅子で待つ。
1時間経っても出てこないので、院内にあるコンビニへT字帯とストロー付コップを
買いにひとっ走り。
5分もかからないので大丈夫かな…と思いながら。
今日の午前中に「手術前に用意して下さい」と言われたので忘れないうちに…と。
購入後、急いで検査室前の椅子へ戻る。
それから暫くして先生とエードさんに付き添われて、寝入ったままストレッチャーに乗る
息子が検査室から出て来る。
エードさんがいるということは、コンビニへ行っている間に来られたのかな?
一緒に病室へ戻る。
「今日はこの後2~3時間は眠ったままになると思います。
夕食も食べられるかどうか…」
と先生がおっしゃる。
「もし可能ならば下の子を迎えに1度戻り、再びこちらに来ようと思うのですが…
いかがでしょうか?」
と聞くと
「もしも目が覚めてお母さん以外の方でも大丈夫なのであればいいんじゃないですか。
しばらくは目が覚めないでしょうし」
とおっしゃるので看護士さんに確認して今日のところは帰ることにした。
病院から出る時に「17時40分に迎えに行く」と娘にメールする。
「はーい。友達と勉強してる」と返事が返ってくる。
裏道を通って渋滞を回避して学校へ。
時間通りに着く。
娘を乗せ途中のコンビニで夕食用の惣菜を買う。
そして帰宅。
雨戸を閉め、ファンヒーターを付け…娘とささやかな夕食^^;
食後、娘はお風呂。
私はお弁当箱と食器を洗い、乾燥機から洗濯物を出し片付け。
『どうしたかなぁ。目が覚めて“お腹が空いた…”と涙ぐんでないかな…。
今夜は食事なしなのかなぁ』と息子のことを考える。
明日はお天気が良いらしいから娘には自転車で行ってもらう予定。
だから出来るだけ早く息子のところへ行ってあげよう。
必要な検査は今日で終わりだそうなので、明日は落ち着いて過ごせるといいなぁ。
発作も起さなければいいな…。