死後にかかるお金を安くあげようと奮闘す。
- カテゴリ:日記
- 2016/11/20 10:14:14
たいへんご無沙汰しております。
高齢の親族縁者の大ドタバタ、こっちが死にたいくらいなのですが、
ようやく一人、天寿を全うしやがりました。今回は『死んだアトの処理』のお話。
近年、できるだけ安く葬儀を進めたいというニーズが高いため、
そうした方をターゲットにした産業が花盛りでございますねー。
お気を付けください。とくに検索上位のフリーダイヤルってヤツ。ヒドイ目に遭う。
ネットですぐひっかかる『費用はコレだけ!』ってヤツ、あれは事実と異なる。
単なる紹介所であって、別件が発生すればまた電話をかける羽目になる。
火葬の話、僧侶を呼ぶ話、永代供養の話が別々だから、面倒この上なし。
できるだけ金をかけずに荼毘にふしてどっかに突っ込む。これが希望。
菩提寺? 縁のあるお寺? いやいやウン百万かかっちゃいますよ。
死亡→遺体安置所→斎場→埋葬したけりゃ永代供養ってのが安上がりみたいです。
恥ずかしい話、私はこういうことを『いくら?』という観点から考える。
当事者には切実な問題でございます。知りたい方も多いかもしれん。
よっしゃ、気晴らしに今回の価格概算を発表しよう。
まず。死亡診断書か死体検案書というのが必ず発行されますです。
これ、5万円ほどかかりましたが、現金で払う必要があります。
死んだトコから監察医に運ぶ場合、その運搬費用もウン万円。警察は運ばない。
遺体を運ぶ車を持ってる方がいるなら、迷わずソレを使うのがお勧め。
業者に頼むと、たがか数キロ運ぶだけで安くても2万5000円かかる。
しかも2名のスタッフが検死終わるのを待つ待機料もウン万円!
そのあとどこに運ぶ? 自宅は論外、葬儀場の遺体安置所が無難でしょう。
そこで納棺と焼き場の手配をしてもらうのが面倒がないようです。
どうやら業界では『火葬式』というらしい。ネットでは一般にこの価格を掲示している。
ここまでを整理。死んでから安置するまでに15万ほど、火葬式が16万ほど。
戒名をつける場合、お布施代5万強でお坊さんを呼んでくれます。
オプションが様々あるが全て拒否するとこの価格。これで骨壺と白木牌が手に入る。
もっと安くしたいなら、戒名をつけず、運搬も自分でやれば数万倹約できます。
焼き場を個人で予約して持ち込むってのもあるが……棺もないのではねー。
自宅に安置するのはオススメしません。焼き場も混雑していて問題が多すぎ。
さて、骨壺と白木牌を自宅のどこかに置くならこれで終了ですが、
どこぞの永代供養、せめて戒名……となると、これがまた別料金です。
これも業者が山とあるけど……お勧めしない。近所で永代供養してるトコ探すのが吉。
永代供養とお布施、その他もろもろで15万前後というのが安い相場。
この長所は「墓参りしたいときにすぐいける場所に合同で葬られる」トコです。
さらに倹約したければ、遠隔地の寺に骨壺を送るだけで済む5万のプランもある。
ふー疲れた。結局ですね。プランは大別して2種類。
戒名もつけず俗名のまま火葬、どっか遠くの寺に合同で葬るなら40万弱、
いちおう戒名をつけて近所で永代供養なら55万弱、という感じです。
ただし告別式も法要も割愛するから香典もいっさい入らない。
現金で25万は必要、残りは後払いかクレジットという印象ですね。
ただし連絡や各種手配、香典返しも会葬御礼も精進落としも必要なし。
まともな法事を知る旧世代の感覚からすると、トンデモナク安い。
斎場と菩提寺で通夜、告別式、法要までやったら……300万はかかるよなー。
領収書の出ないお布施系だけでも、院居士で頼めば100万は下らないし。
ほかに気付いたこと。某社のパンフでは位牌が2万弱、お得だと勧めてきた。
調べた。……通販で塗位牌が5000円で注文できる。無知な方は食い物にされる。
慌てる遺族心理にうまくつけこんでいる。見事だ。商売たるもの、かくありたい。
……ふー。これで終わったわけではない。後片付けが山と残っている。
超高齢社会、独居老人逝去後の後始末をいかに簡単に安く終わらせるかは大テーマ。
後日、後片付けシリーズもレポしましょう。ヒドイ話で申し訳ありません。
お元気でいらっしゃるようでホッとしました。
それにしても、死後にかかるお金のことは全然知りませんでした。
安くてもそんなにかるとは(>人<;)
あまり考えたくはないけど、考えておくべき問題ですね・・・
そもそも仏式でやるという前提からしてみんな崩れないとダメでしょうね……。