ハイムとストロー
- カテゴリ:小説/詩
- 2016/11/18 01:25:14
「おい、こらハイム
またサボりおって・・・」
「見つかっちゃた
ゴメンナサイ」
「見つかっちゃたじゃないだろう
はやく月に空気を入れないとまずい事になるぞ」
「は~い」
「じゃぁ、さっそく取り掛かるか」
ハイムは大きく息を吸い込むと
ストローに吹き出します
顔を真っ赤にして
ほっぺを膨らませながら
ハイムはお月さん担当の天使
ストローを月に差し込んで吹いたり吸ったり
月の満ち欠けは彼の担当です
地球からは決して見えない月の裏側
そこにある小さな洞窟が彼の仕事場です
外は真っ暗だけど中は明るい日差が照っています
神様が言いました
「良いか今日はスーパームーンじゃ」
「いつもより少し大きめに
膨らませるのじゃぞ」
「わかってらい
僕にお任せを~」
「あれ・・・」
「どうしたんじゃ」
「ない・・・」
「何が無いのじゃ」
「麦のストロー・・・」
「何だって!」
「早く探んじゃ」
大あわてで探すハイム
しかし見つかりません
「どうしよう」
「ん~仕方が無いな
雨の神よ!ちょっと雨を降らしてくれないか」
そんな訳で
この間の満月は見えなかった所があったんです
でも
ちゃんと大きく見えた所もあった
実はハイムはストローをジュースのコップに差したまま
冷蔵庫に入れちゃったんです
普通はそんな事に神技のストローは使いません
しかし喉の乾いたハイムにはただのストロー
なぜか半分を飲んだところで
そのまま冷蔵庫に仕舞っちゃたんです
ハイムは思い出してあわてて月に空気を入れました
だから何とか間に合いました
それを知らない雨の神様は
雲を呼び雨を少し降らせてしまいました
直ぐに止めようとしたのですが
なかなか止められません
日本中に曇や雨が残ってしまいました
ハイムが雨の神に怒られたのは言うまでもあません
スーパームーンの次の日は
雨の神も去り晴れました
ちょっぴり膨らんだ
お月様が顔をのぞかせました
これが今回天空で起こっていた出来事です
ホントかね?
そうらしいですよ・・・
あの日に(11月14日)空の上で起こっていた出来事です
いろいろと大変だったらしいです
次の同じくらいのスーパームーンは18年後
ハイムも慣れて大丈夫でしょう
でも慣れ過ぎてまた失敗をやらかすかも
月食も担当しているそうですから・・・
来年の8月8日が部分月食です
さぁ、どうなることやら?
新月の時はハイム君の休日なのかなとかいろいろ想像が広がります。
実はそうだったのです
自転車の空気入れか?とも思ったのですが・・・
やはりストローになりました
魔法のストローです
肺活量の問題ではありません
一歩間違えるとクラリネットに変身?
楽しくいきましょう^^
満ち引きをストローで!
発想がすごいです
次回のスーパームーンの時には
なくさないでねw