ある問題解決の会話が忘れられない。
- カテゴリ:仕事
- 2016/10/29 20:38:11
ある問題を解決するために、リーダーと3人の助手がいました。
リーダーは秒単位で、自身の仕事の締め切りを守り、助手全てに即時で伝えます。
助手は、その間、何秒後に迫るチーム共同作業のために準備をします。
30秒後...
リーダーを始めとして、チーム全員は、問題解決の作業に取り掛かりました。
ここで、思いもよらない事態が発生します。
予想していたことと異なることが起きたのです。
準備しておいた手順は、組み直さなければなりません。さもなくば、問題解決は先送りになるか、解決することすら叶わなくなります。
リーダーは、助手3人の顔をスイッチングのように眺めながら、
リーダー「Aさん、この状態の解決案は?」
A「これこれなので、こうなると思います」
リーダー「Bさん、あなたの解決案は?」
B「こうなっているので、こうしていきます。」
リーダー「Cさん、あなたなら?」
C「これがこうということは、あれが必要です。」
リーダー「わかりました。私はA(さん)案を採用します。理由は、B(さん)案とC(さん)案の各一部と、問題を解決するための最短を考えると、ある道具を用いるという結論に達するからです。それは、A案の方法が最も近いからです。ではまいりましょう。」
この繰り返しで、次々と生じる小さな問題を間髪入れず解決していきます。
リーダーが作業中に席を離れる時は、
「何分後にこちらに戻ってきます。」
席を離れている間も、リーダーからは助手に対して、次の問題解決の時間と手順とそれに必要と推測される準備の指示があります。
秒刻みで、このような会話を間近で聞くと、問題を解決する真剣さが伝わってくることは勿論のこと、普段の仕事で足りないものが見えてくるようでした。
チームワークに必要なことを教えていただけたような貴重な体験でした。