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■近代文藝之研究|研究|文藝上の自然主義(47)

■近代文藝之研究|研究|文藝上の自然主義|六 (6)

一二、の學者が外形の模冩から内面の模冩といふ思想に一歩を轉じた事はあつても、大體に於いて外形的模冩論がギリシャ思想の特色で、同時に古代の模冩論と近代の模冩論との區分も此の點にある。外形の模冩、自然の模冩、之れを中心とする點に於いて、冩實主義はクラシシズムと通ずる。ヘーゲル、シェリングの一致は是れに外ならぬ。而して自然主義が冩實主義と合致すると見るものもまた此の點に立脚する。



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*註1:一二、の學者が外形の模冩から
原本ではこの文頭は前ページの文末より改行なしでつづいている。

*註2:近代の模冩論との區分
「近」の旧字体。「シンニョウ」は「二点シンニョウ」。
「分」の旧字体。
http://www5e.biglobe.ne.jp/%7Ehanadada/tougetsu/moji/hun_wakeru.jpg

*註3:クラシシズムと通ずる
「通」の旧字体。「シンニョウ」は「二点シンニョウ」。

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■抱月『近代文藝之研究』を註記なしに通しで読みたいかたは、こちらをどうぞ。
http://www5e.biglobe.ne.jp/%7Ehanadada/tougetsu/kbk_tobira.html




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