レイチェル・アラヴァスタ~旅の始まり~
- カテゴリ:自作小説
- 2016/07/26 08:09:11
一緒に暮らしていた仲間が冷たくなっていた。
人生という名の雨はどれだけ歩けば晴れるのだろう。
その上、天気まで土砂降りだ。
もう何もする気力が湧かない。
それでも死んだ仲間が。
今まで私を生かしてくれるために死んでいった仲間たちが。
まだ私に歩けと言う。
気づくと教会の前に来ていた。そこはサンタ・マリア・ノヴェッラ教会と呼ばれるところだった。
サンタ・マリア・ノヴェッラ教会の正門で、マルティヌス5世と、出会う。
正確には巡り会った。
そう、巡り合ったのかもしれない。
私は大きな正門に歩き疲れて背をもたせかけていたのだ。目をつぶり、頭痛のする頭を押さえて「うう、あぅう」など意味不明な言葉を発していた。
しんどい。だるい。
もう歩けない。
「私はマルティヌス5世。スープをご馳走しよう」と、温かい声を聴いた。
<実在の人物と場所とは一切関係はありません。これはフィクションです>
途中歴史上の人物も出てくるかもしれませんが、それも全く関係ありません。
これはフィクションです。
あい