ヤンキーに絡まれた! 2016 (その3)
- カテゴリ:日記
- 2016/07/01 20:25:26
「すっかり遅くなっちゃったね」
「でも、まだ 6時でも明るいな」
「じゃあ、バラキ君 気をつけて帰ってね」
「おう。 あ、ちょっと待て。 送っていくぜ」
「え? だ、大丈夫だよ。 一人で帰れるから」
「いや、送って行くって!」
「だ、大丈夫だよ」
「送るっつってんだから、黙って俺について来い!」
「ねぇ、バラキ君? バラキ君は、今度の選挙の投票 行く?」
「おう、行くぜ!」
「え! 行くの?」
「おう、行くぜ! 何だ? セイジは、行かねぇのか?」
「もちろん行くよ!」
「結局よ、この国の政治に物言うには、投票しかねぇだろ?」
「うん。当選したら 有権者の声は聞いてくれなくなるものね」
「去年の安保法がいい例だぜ。 全国、何十万もの人が声上げたって言うのによ!」
「選挙中は、”皆さんの声を国会に届けます!”って、言ってるのに、なかなか届かないよね」
「届かねぇから、国会の前まで行って 怒鳴ってみたけど、聞いちゃくれねぇし!」
「去年は、2度も国会前に行ったね」
「おう、大声出したら すっきりしたよな!」
「バラキ君は、大声を出す目的だけで 行ってたよねぇ」
「あ、なんだか、急に大声出したくなってきた!」
「ちょっと、やめてよ! 街なかで大声出すの」
「それもそうだな。 じゃあ、カラオケにでも行くか?」
「えー? 今日?」
「今日行かずに、いつ行くんだよ!」
「おととい?」
「はぁ? おとといだぁ? そんならそうと、もっと早く言えよ!」
「ごめんね、言いそびれちゃって」
「おとといが良くて、今日がダメって、どんな心境の変化なんだよ…」
「ねぇ、バラキ君? どうなるかな? 今回の選挙」
「どうもこうも ねぇよ。 甘い言葉にだまされて、また 間違った人を選ぶんだろ」
「そう言えば、去年の夏も、こんな風に 一緒に帰ったことがあったよね」
「あ? そうだったか?」
「え! 忘れたの?」
「断片的にしか 思い出せねぇ… 」
~~~ 回想シーン (2015年7月14日の未完成ブログより、一部抜粋) ~~~
「やい、コラ! セイジ!」
「うわ、び、びっくりした! ば、バラキ君!」
「びっくりしたのは、こっちの方だぜ! なんで こんな 夜遅くに歩いてんだよ!」
「バラキ君だって」
「不良はいいの! で? どこ行ってたんだよ?」
「と、東京 」
「はぁ? 東京だぁ? よい子は 行っちゃダメだろ!」
「バラキ君だって、行ったことあるでしょ」
「不良はいいの! で? 東京のどこへ行って来たんだよ?」
「それは…」
「あ、わかった! アキバ(秋葉原)だろ?」
「ち、違うよ!」
「じゃあ、原宿!」
「ち、違うってば!」
「じゃあ…」
「日比谷だよ、日比谷野外音楽堂」
「え! 野音に行ってきたのか、いいな! 誰のライブを見たんだ?」
「ライブじゃなくてね、強行採決反対の集まりを見て来たの」
「安保がどうの、憲法がどうの、わぁわぁ言ってる あれの事か?」
「うん。 戦争ができる国になったら困るから 」
「お前、勇気あるな。 もしかして、一人で行ったのか?」
「うん。 政治的なことだから、友達は誘いにくくて…」
「なんだよ。 そういう時は、俺に声をかけろよ!」
「そうも思ったんだけどね。 バラキ君の家の電話番号教えてもらってないし、携帯電話も持ってないでしょ?」
「そういう時は、ポケベルを鳴らせって!」
「な、何時代の人なの?」
「または、あれだ、伝書鳩を飛ばすとかよ!」
「だ、だから、何時代の人?」
「とにかくよ、今度行く時は、必ず知らせろよな!」
「うん。 その時は、のろしを上げるね!」
「何時代だよっ!」
「バラキ君が一緒なら、心強いなぁ」
「おい、それより、今日の夕飯 食ったかよ?」
「あ、まだ だった。 東京じゃ、どこのお店も入りにくくて…」
「じゃあ、どっかで食ってくか? そこの ファミレスとかよ」
「うん。 あ、でも、バラキ君は もう夕ご飯食べたんでしょ?」
「おう、食ったけどよ。 まだ、腹減ってるから大丈夫だぜ!」
「え? そうなの?」
「不良は常に、ハングリーなんだぜ!」
「便利でいいね」
(中略)
「え? 何だ? わからないことって? セイジにも わからないことがあんのか?」
「うん。 ”安倍さんがわかりやすくお答えします!平和安全法制のナゼ?ナニ?ドウシテ?” って、いうのなんだけどね」
「”わかりやすくお答えします!” って、言ってんじゃねぇかよ? それでもわからねぇのか?」
「うん。 安倍さんの友人のスガくんの家に強盗が入って来て、大変だということで、安倍さんに電話して 一緒に戦ってよ!って言ったんだけど 」
「ちょ、ちょっと待て! まずは、警察に電話するだろうよ? そこが わかんねぇな 」
「それもあるんだけどね、電話を受けた安倍くんは助けに行けないんだって。 憲法の制約があるから 」
「は? 友人を助けに行けねぇほどの制約があるのか? 憲法に?」
「もしかして、権力だから縛られちゃってるのかな? 憲法に!」
「となりのアベくん、出て来ておくれ!」
「9条あるから行かれない!」
「解釈変えて、ちょっと来ておくれ!」
「世論が怖くて行かれない!」
「あの子がほしい!」
「あの子じゃわからん!」
「へのこがほしい!」
「へのこ(辺野古)は、渡さん!」
「国会しましょ!」
「そうしましょ!」
「か~~ ってに採決、はないちもんめ!」
「まけーー ずに退席、はないちもんめ!」
「野党の皆さん、出て来ておくれ!」
「強行するから行かれない!」
「対案ある人、出て来ておくれ!」
「党内割れてて行かれない!」
~~~ 回想シーン 終わり ~~~
「そんなことも あったねぇ」
「あー、大声 出してぇ!」
「あれ? まだ言ってるの?」
「あ、そうだ! 海に行こうぜ海!」
「え、海? 沖に向かって、青春のバカヤロー とか叫んだりするの?」
「違うぜ! 民主主義ってなんだー? だぜ!」
「そういう、政治的なのは、ちょっと…」
「今回、散々 政治的なことを書いといて、何を今更!」
「何でもいいけど、海には行かないからね」
「そんなこと言わずに、あ、そうだ、花火やろうぜ! 花火!」
「なんなの 唐突に?」
「ほら、お前、夏になったら花火したいって、言ってたろ?」
「言ったっけ?」
「だからよ、海に行って(大声出した後に)、やろうぜ!」
「バラキ君、ロケット花火を手で持ってやれ!って、言うからなぁ」
「言わねぇ、言わねぇ。 今日は、線香花火でいいから」
「え? 線香花火を どうするって?」
「波の音を聞きながら、静かにやるんじゃねぇか!」
「え、えぇ! あ、明日、デフレ脱却しちゃったらどうしよう!」
「何だよそれ? むしろ、その方がいいんじゃねぇのか? な? だからよ、海 行こうぜ、海!」
「行かないよ! 電車で 何時間かかると思ってるの!」
「電車なんかで 行かねぇぜ!」
「え? じゃあ、何で行くの?」
「走って行くに決まってんだろ! 海に向かって走れ!」
「無理、無理!」
「そうかぁ、無理かぁ。 じゃあ、カラオケしかねぇなぁ?w」
「ねぇ? まっすぐ家に帰る っていう選択肢は、ないわけ?」
「あ、カラオケの前に、飯食ってくかな」
「あ、ご飯なら、ご飯だけなら行く!」
「現金なヤツめ!」
「何食べよう、何食べよう?」
「おごらねぇからな!」
「おごってなんて、一言も言ってないし」
「俺に 飯をおごらせようなんざ、10年早ぇからな!」
「はい、はい。 え? 10年早いってことは、10年後はおごってくれるってこと?」
「まあな!」
「やったー! 何食べよう、何食べよう?」
「てか、お前も おごれよな!」
「うん、おごる、おごる! たくさん食べていいからね!」
「量より質で、よろしく!」
上手いこと書きますね(*´艸`*)
その2から3に移るときタイトルを見て
絡まれてるのは、どっちなんだろうとふと思いましたw
ふたりの掛け合いいいですねw