Nicotto Town



70年代もヴィンテージだそうです


60年代から70年代の文化が私の価値観や思想に寄与してくださった。
70年代ってのは昨日のように感じられる。でも既に『昔』なのですね。
消費税のない時代を知らぬ連中と仕事してるとつくづくそう思う。

さて、相も変わらずどのギターを買うか悩んでいる。定番の脳内一人運動会。
近年の品質向上著しいアジア製品か、値段は張るが納得の国産か……。
一つ穴馬が浮上してしまった。70年代後半のアメリカ製。以下マニア向きの話題。

私が弾き始めたころ、オールドギターは製造後15年程度でした。
59年のレスポールが180万と聞き、車2台買えるじゃん!とびっくりしたものです。
ところで現在、70年代後半のギターはすでに30年近く経過しているわけです。

昔はギターが『枯れる』などというイカガワシキ説が流行していた。
オールドPUは磁力が弱まるためにあの音が出る、とかいう説です。
確かに経年変化はあるけど、それよりも手工品としての個体差が魅力なんですよね。

70年代後半のフェンダーとギブソンはイイ感じに迷走していました。
ヘンテコモデルも矢継ぎ早に作って数年で消えていく。工作の質も粗い。
でも、30年前だから、業界ではヴィンテージギターとして評価を受けています。

いよいよ本題。以前売り払ったのでムスタングを買うか悩んでいる。
今回買ったら何一つ改造しないでストックのまま使おうと思っている。
国産新品だと8万くらいである。さて78年のUSA製は……オイオイ、マジ?

国産と大して値段が変わらない。いちばん作りの悪い時代ですからねー。
ファーストオーナーがラフに使い、いじり倒しているから程度もよくない。
だけど病膏肓に入っている爺ギタリストは、こういうのを弾きたくてタマラナイ。

先週も探しにいったが良い出会いがなかった。ネットで探すとゴロゴロある。
中古で10万を切る本国製のムスタングなんて夢のようである。
竹中尚人氏が『お年玉250年分』と評価した楽器が、破格の安値である。

本日も休み、もちろん出撃いたします。ネットでも2本狙いをつけてます。
インターネット環境の整った私にもはや敵はないのです。
リンゴを朝飯代わりに齧っている家人には、もちろん秘密でございます。

あ、この記事を見て探して買おうとしているアナタ、おやめなされ。
アタシはオールドを含め山ほど弾いてきました。一番ダメなのが70年代末です。
この時期のムスタングを初めてのギターにしたヤツは殆ど投げ捨ててます。

妙に重い、バランス悪い、鳴らない、ギャンギャンいう、ガタつく、ネックがショボい。
ペグの精度は悪い、ビブラートユニットは微妙に曲がっている、ノイズがでかい。
スイッチやボリュームが固い、ネックのセンターずれも頻発。コノヤロー!

当時買った連中は70年代末のムスタングに幻滅し、60年代相場が高騰した。
そんな楽器でございます。お求めになるなら安心の国産をお選びください。
こういうバカ楽器を楽しむのは、老境にさしかかった道楽ですよ。

……ヨシヨシ、危なかった。みんなが70年代ムスタング買ったら値段上がっちゃう。
リードⅡやL-6Sだって買う予定、資金難は避けなきゃ。この楽しさは内緒内緒。
10万しないヴィンテージギターが出回る時代が来るとは。長生きしてヨカッタ!




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