✪ 虹の橋
- カテゴリ:30代以上
- 2016/02/22 22:45:15
天空を飾る虹の橋は渡れるんだょ、
物知りキツネは偉そうにウサギに話した。
太陽を背にして雨雲の前に立つ時、
太陽とは正反対の方向に内側はすみれ色、
外側に赤色が彩れた時に渡れるんだょ。
ウサギは言った、でも虹ってその場所まで中々たどり着けないじゃん。
それはね、虹の橋の色が薄いせいだょ。
色がはっきりと見えている時が、入口なのさ。
ふ~んそうなんだ虹の橋を渡るとどうなるの ? 、ウサギは聞いた。
虹の橋のその先に浮かび上がるのは、
とろけるような桃源郷なのさ。
雲の山の上には桃色の実でいっぱいの水蜜桃、
その桃はありとあらゆるものを封じ込めた奇跡の果実なのだ。
ほらあの有名な話、桃より生まれたっていう。
その桃が、熟して下界に落ちたものさ。
そうなの、ウサギは耳を立てて聞いた。
いゃ、すでに立っていた。
ウサギは思った、話ってなんでもありなんだな~って。
そして思った、私って冷めてる。
あはははは
冷めてるのは・・・ 似た者同士?だから?
そのくせ寂しがりやの キツネとウサギ
ン?
化かし合い同士は昔話で・・・違ったような(笑)
虹の橋を渡るのは
もっともっと先でいいよと ウサギが云った。