松原正樹と大村憲司
- カテゴリ:音楽
- 2016/02/18 14:55:13
松原氏が61歳で早世。まだ15年は第一線で演れた人だ。今剛もショックだろう。
70年代からポップ系でも市民権を得たスタジオ屋の代表選手ですよね。
パラシュートよりもオシゴトの演奏のほうが私はスキ。モノホンのプロだと思う。
さて、名前を並べた大村憲司は、別にスタジオ屋ではない名ミュージシャン。
見事なオシゴト(シャリコマ)の数々も残している(本人は嫌いだったそうだが)。
この二人はスタイルこそ違え、日本が世界に誇る名手だと勝手に認定します。
アイドル歌曲をポンと渡されて見事に仕上げる松原氏の演奏は凄いものだ。
一例として松田聖子のアルバムを挙げる。音作りとフレーズ、尋常ではない。
サラリと耳に入りシツコクない。うすくち醤油、昆布ダシみたいなギターです。
朋友である今剛は、もう少々「スルドサ」がある。音の作り込みも高度だと思う。
でも、松原氏の笑顔を思わせる明るい音色とフレーズは万人に受け入れられる。
これは日本的なスタジオ屋の典型ではないか。真似できないと思っている。
いっぽう大村憲司、彼のリーダーバンドやソロは、あまり私の趣味ではない。
でも、やっつけ仕事らしきスタジオワークには凄く影響を受けた。妙なファンである。
(朋友のポンタのプレイも、カネのための仕事のほうが捨て鉢で好みである)
大村では2曲を挙げる。まずはユーミンの『翳りゆく部屋』(鈴木茂も名手ですが)。
このギター、音色も相まって、ブライアンメイのオーケストレーションより存在感がある。
音楽のツボを突いてくる。ブッといギターのおかげでこの曲の名曲度は上がった。
もう一つは松岡直也の『9月の風』2曲目『シーズン・オブ・ラブ』だったかな。
多重録音で2本の掛け合いをやっている。ラテンで軽快だが、どこか毒と濁りがある。
高中や和田、香津美ではこうならなかったであろう、絶妙な匙加減だと思う。
ウッドストック世代(と仮に分類)のバンドマンの典型的な2例ではないだろうか。
一人は音楽ビジネスを支える裏方の第一人者として音楽シーンを支え、
一人は誰もが知る名手として、商業的成功とは別に語り継がれた。
こうした日本のベテランギター弾きの生の声や現在が見られる番組に、
BSで流された『ギターストーリーズ』という一時間物のシリーズがあります。
一般に知られていない名手も含め20名だったかな。ギター好きならご覧あれ。
かなり聴きこんでいらっしゃいますね(ひょっとするとドンバの方でしょうか)。
70年代初頭のニューロック/ニューミュージック黎明期のプレイヤーは個性ありきでしたが、
ティンパンアレイやはっぴいえんど一派等、スティーリーダン系の影響を受けた方々は、洗練されてますね。
松原氏は流麗さにおいて見事、今氏は独特のフックとトビ方、大村氏はブッとい存在感。
鈴木茂は歌詞からくる映像美、井上・速水両氏のGSをj引きずった不良っぽさ……。
スタジオ屋さんの技にはどれも感心します。洋楽とともに大きな影響を受けております。
続けて失礼します^^;
Candy、Pineapple、どちらも大好きです^^
Candyだとモッキンバード、(作曲は南佳孝さんですね、南さんが「うぉんちゅ~」って歌っているとこからはちょっと想像つかないくらい可愛らしい曲です。編曲の大村雅朗さんの影響もあるんでしょうね)
Pineappleでは水色の朝
(財津さん作曲です、昨日68歳の誕生日を迎えたそうで。もうそんな年齢になるのかぁ)
が特にお気に入りです
どちらもエレキギターは松原さんですね
今剛さん
チェリーブラッサム、夏の扉。
爽快感あふれるサウンドですね
確かにスルドサがあるかもしれませんね
聖子さんの2ndアルバムNorth wind収録の
同名楽曲ではイントロからやられちゃいます^^;
聖子さんのアルバムではThe 9th waveあたりまではよく聴きますね
大村憲司さん、えっと確かEPOさんのアルバムに参加されてたと思います
EPOさんのアルバムだとビタミンイーピーオーが一番好きです
1曲目の最後から2曲目の土曜の夜はパラダイスへの流れがとても凝っていて^^
そのアルバムにあなたを奪えないという曲があるのですが
エレキギターが印象的だったのでおそらく大村さんかと思われます
すみません、また長くなってしまいましたm(_ _)m
初めまして。閲覧とコメント有難うございます。
十代後半から二十歳ごろはハードブルースとフリージャズに傾倒しており、
J-Popやクロスオーバーの類を、女子供向けのゴミ音楽と蔑視しておりました(ヒドすぎ)。
知人の車に乗ると、この類の音楽が常にかかっている。そのうちにアレルギーが解消され、
スタジオ屋の凄さを少しずつ認識するようになりました。松田聖子作品のパッケージは腕利き揃いですね。
私は『キャンディ』『パイナップル』あたりの音像が特に好みです(よく聞かされたので)。
松原さんの訃報、先日知って驚きました
僕は松田聖子さんが好きで初期のアルバムはよく聴いているのですが
ところどころに出てくるギターのフレーズが
曲によって少し寂しげだったり、気分を上げてくれたりと
やはりそこはプロだからなのではと改めて感じます
特に「渚のバルコニー」のギターソロは爽やかでお気に入りですね
アルバム曲のスタッフクレジットにも松原さんの名が多くあることにも
聖子プロジェクトを支えた大きな一人であったのだなぁとつくづく感じます
長文失礼しましたm(_ _)m