Nicotto Town


金田正太郎


境界科学


境界科学

境界科学あるいは周辺科学、英語でFringe science。境界科学の定義として
一つは内容は正しいが主流ではない科学。一例として常温核融合がある。

重水を満たした試験管にパラジウムと白金の電極に電流を流した際、三重水素
中性子、ガンマ線を検出された。と、いうものだった。これが事実であり、
再現性があれば核融合の証拠になる。アメリカエネルギー省が独自に取り組み
再評価をしたが否定的な結果に終わった。

しかし、常温核融合反応が否定されたわけではない。今も尚、約300人の研究者
が研究を進めている。


刺激惹起性多能性獲得細胞、STAP細胞のこと。両生類のイモリは、四肢を切断
しても骨まで再生する。これが哺乳類で起これば!というしろもの。

ある種の刺激を細胞に与えると万能細胞・全能細胞に変化する。これが可能な
らば、人間を作ることが可能になる。論文が撤回されたことで一応の結論は
出たのだが、イモリの再生能力が否定されたわけではない。

余談だが、スターゲイトSG1に常温核融合反応を起こす植物が登場する。これは
仮説以前のフィクションであり、議論する値打ちもない。

STAP細胞はフィクションだったのかもしれない。架空の物語を「さもありそう」
に見せた素晴らしい作品といっておこう。

人間が想像したものは、その想像と違った形で実現されることは歴史が証明し
ている。

かつて地動説は境界科学だった。「それでも地球は回っている」





Copyright © 2025 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.