Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


新年の


文房具屋さんの店先に
新しいカレンダー
そこに書かれるものは何
もうあなたとの予定はない
そんな事をふと思って


小さな手帳を手に取る
今までならそこにはびっしりと
小さな文字が躍っていたのに
そんな事さえもなくなって
空白を埋める光もない


今までの賑わいに蓋をするように
重くのしかかる時間には
どこかに行く術もなく
思い出だけが絡みついて
明日さえ見えないのに


古いカレンダーは捨てられない
捨ててしまえばいいのに
まだ愛している気持ちがなくならなくて
追いかけて行きたい気持ちがなくならなくて
うつむいているだけの私がいる


あの日に戻れたら
そんな事は絶対ない
いくら夢を追うとしても
暗がりに手を伸ばすばかりで
何も掴めはしない


さようならを告げる時が来る
行ってしまったあなたにも時間にも
やがて新しい時がやってくるとしても
まだ燃え残る炎が
影を伸ばして涙を映す




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