Nicotto Town



読書メモ『リヴァイアサン号殺人事件』

★久しぶりに目が覚めるような推理小説を読みました。

あらすじ
19世紀末パリで凄惨な強盗殺人事件が起こる。
事件現場に残されたバッジは豪華客船リヴァイアサン号の一等客に送られる記念品だった。老ゴーシュ警部は豪華客船に乗り込み。目星をつけた容疑者を一つのサロンに集める。いずれも秘密を抱えた乗客たち。そこに加わったのは美形のロシア人外交官ファードリン。抜群の観察力と推理力でファードリンが事件に挑む。

ストーリーは主にゴーシュ警部の捜査情報、4人の容疑者の視点から展開します。
この物語形式にも読者を煙に巻く仕組みがありました。

特に感心したのは容疑者の一人になる侍アオノ・ギンタローの存在。
彼の視点は毎日つける日記になっています。それがとても自然。
作者:ボリス・アクーニンはロシア人ですが大の日本通。アクーニンというペンネームも「悪人」という日本語からきているそうです。
俳句が5.7.5だけだし、歴史に詳しい人が読めばアオノ・ギンタローがおかしいところはいくつもあるだろうけれど外国文学で散々〈日本人を誤解してる〉と訴えたくなるような日本人像がゴロゴロしてる中、理解と好感を持って描いてくれたのだと思います。

そして主人公はロシア人ですが、豪華客船は英仏共同事業なので乗客乗員はイギリス人、フランス人にその他という感じ。
事件発生はパリ、そしてイギリスサウサンプトン発カルカッタ行の豪華客船の上で捜査権、インドの秘宝をめぐり英仏戦争勃発?インターナショナルな展開もとても面白かったです。

アバター
2015/12/14 21:17
本当にインターナショナルですね^^
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2015/12/09 13:08
著者はロシア人で本名グリゴーリィ.チハルチシヴィリですよ。
アバター
2015/12/09 06:43
著者は日本人ですか?



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