Nicotto Town


すずき はなこ


娘ちゃんのこと。

昨日は、遅くまで娘ちゃんといろんな話をしました。

問題は、(もちろんわたし自身もそうですが)
いろんなコンプレックスが、事態をややこしくしているということです。
娘ちゃんは鈴ちゃんには似ず、「綾瀬はるか」にそっくりな美人ですが、
両親の(父親・鈴ちゃん)の離婚により、
多感な時代を、大人の理解の得られない孤独な時間として過ごしたようです。
その頃に、また「綾瀬はるか」似が災いして、
気取っている、とりすましている、高圧的ととられたのか、
一時期、心に大きな傷を負ったようです。

ほんとうはお父さんの背中に甘えて、
学校での辛いこと、悲しいことを言いたかった時期なのだと思います。
そして進学校だったのに、両親の離婚が切っ掛けで大学に進まず、
社会に出て、周囲との軋轢に摩耗していったのでしょう。

大学を出ていないことなど、大したことではないのです。
人間にとって大切なのは、学歴ではなく、
もっと別の自分で苦労し、学び取った糧です。
それがその人の幅となり,味となり、かけがえのない貴重なものとなります。
大学なんぞ出ていても、肝心要のそこのところが、
スッポリ抜け落ちているヤツなんぞ、何の価値もありません。

しかし、そんなこと、普通の会社では通用しない、
履歴書に学歴が書けない自分は、ふるい落とされるだけだと感じるのでしょう。

では自分に欠落した(と思い込んでいる)部分を埋めるのは、
どうすればよいのか。
自分と人生を共にしてくれるパートナーが、それに見合うものを持っていれば、
それはひいては、自分のモノと同じものだと感じるのは普通です。

セレブな生活に憧れる人は、
配偶者がお金持ちだと、それはいわゆる自分のモノと同じなわけで、
何もしていなくても、自分がセレブだと思い込んでいる。

学歴で満たされなかった親は、
自分の希望する学校へ子供を入れたがり、
子供の希望する進路をややもすれば否定する。

多感な時期を、孤独にさいなまれて育った娘ちゃんが、
彼氏にある程度のステイタスを求めたのも、致し方ないとも思っています。
なぜ、そうだと断言できるか。
娘ちゃんが、付き合っている人をわたしと鈴ちゃんに紹介するとき、
その人のパーソナルな部分を最初に言うのではなく、
「○○大学出身で、アメリカの大手銀行の日本支店に勤めているの。」といったことがあったからです。
○○大学の教授たち数人は、うちのNPO学術団体の会員でしたし、
Hawaiiから帰って来ていたわたしの、当座預金はその銀行でした。
それで、あっさりその当時の彼氏は、とんずらしたのです。
結婚詐欺でした。

次の彼は、まあまあ有名な芸能関係で仕事をしています。
だけど、わたしの前の夫も、ミュージシャンでしたから、
芸能関係の異常な,非成功率はよく知っています。
夢や幻想・錯覚だけでは食っていけません。
では、なぜ娘ちゃんは、彼に魅かれたのでしょう。
わたしは、そこに娘ちゃんのコンプレックスが、
また頭を出していなければいいなあと思うのです。

自分の好きになった人を紹介するのに、
学歴や職歴を第1に報告する必要はありません。
大切なのは、その人の内面です。
わたしなら、鈴ちゃんを(親に)紹介するのに、
「嘘のつけない人でね、目立つことが嫌いで、欲がないの」というでしょう。
うん、親はきっと
「大丈夫か?」と心配するでしょう。
でも○○大学出で有名銀行に勤めているということで、安心する親はオカシイのです。
親は、どんな男を連れて来られても、娘のことが心配です。

娘を愛しているからです。

この可愛い娘を、不幸にするような男は、絶対許さないのです。
貧乏が娘を不幸にするのではありません。
思いやりのないこと、
自分の体のように、配偶者をいたわれないこと、
優しい眼で、相手の話しを聞いてやれないこと、
これが、配偶者を不幸にするはじめの一歩です。

逆にこれらがあれば、貧乏は不幸ではありません。

娘ちゃんの(今の)彼氏君は、どうでしょうか。

わたしも鈴ちゃんも、娘ちゃんの彼氏に多大な期待は抱いていませんのでね、
ダメでもともと、
良ければめっけもんです。

そして、一番大事なことは、
自分の前途を人に預けないという姿勢です。
まず、娘ちゃんが自分の生き方を、自分の足で探していかなければなりません。
配偶者なんてのは、たまたま道中一緒になる道連れです。
最近では、その道連れも、とっかえひっかえです。
誰かに幸せにしてもらう…なんて考えは捨てることです。

その上で、人生という旅の道連れが、できればいいじゃないですか。
その人が、生涯一人で済んだなら、もっといいではないですか。
(わたしと鈴ちゃんは、リサイクルですがね)

娘ちゃんと、そんな話をあ~だこ~だと、グダグダ言い合いました。
娘ちゃんが、我が子のように愛おしいと感じています。
そして、友だちのようでもあり、
「吹け飛び」株式会社の、新入社員でもあります。(まだ内定)
この子の、傷をいやしてあげることから、
わたしの愛情は始まります。


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2015/11/22 09:52
娘さん戻ってきたんですね! よかった^^
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2015/11/16 01:06
はなこさんの愛情は、
もう、とっくに始まってますよ。
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2015/11/15 17:17
何が本当に大切なことか、それは経験しないと分からないのかもしれません。

子供の時の家庭環境がベースで、人間関係が決まってしまう部分はあります。

私の実家の人間関係は、こまったちゃんが多くて、
なぜか私の友人知人関係にもこまったちゃんが居るのです。
なぜかしら?と考えた時、そういう人をわざわざ私が選んでいる、という事実が判明!!(笑)
それに気が付いてから、人間関係は、選ぶようになりました。


今からでも遅くはありません、娘さんにたっぷり愛情をかけてあげてください。
愛情を知ると、人は変わります。
それに、愛情を持った人を好むようになりますから、
学歴とかに惑わされなくなると思いますよ。
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2015/11/15 14:56
多分、育った環境もあるんでしょうけど、周りの友達なんかも
経歴重視が多かったのではないでしょうか?

そういうのを気にしない友達や親であれば、気にならないんでしょうけど。

そう思うとうちは大らかな家庭で、大らかな友達ばかりだったのかな?
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2015/11/15 14:19
「Love in a cottage」
という言葉が私は好きです。

貧しくても愛ある家庭に幸せが宿るのです。
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2015/11/15 10:37
わたしも学歴に関しては同意見です。
が、世の中は「学歴」と「勤め先」を担保する風潮が
まだまだ根強いので、娘さんがカレの学歴と勤め先を言ったのは
まあ致し方ないことかと。親が安心するであろう、という言葉をどうしても
子どもは選択しがちなのです。まだまだ、はなこさんや我が家のように相手の
仕事や学歴をうだうだ聞かない、と言う親は少数派なんですよぉ(^_^;)
あ、でも娘さんは結局はなこさんのところに就職なさったんですね。
おめでとうございます(*^_^*)
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2015/11/15 10:09
この夏、酷い状態だった私の支えは他ならぬはなちゃんのコメントでした。
このブログからは大きな、たくさんの「愛情」を感じます。そして、又、私も教えられ、諭されてます。
 娘ちゃんの傷はきっと癒される日がくるでしょう。こんなに素敵なおかあさんが見守ってくれてるのだから。
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2015/11/15 09:38
人生の、ひとつのテンプレートを見た気がします。
すずき はなこさんの生き方がよく解りました。
わたしなりの生き方もなるべく早く整えばいいなと思いました。
お嬢さんも納得の行く生き方が見つかるといいですね。
人生の土俵は何処にでもあるのでしょうから。



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