ハマは”変人”の聖地でもある
- カテゴリ:日記
- 2015/09/01 22:28:26
数日前、新聞下部の雑誌広告の一部で笑った。
「恋人の聖地 ヨコハマ」ですって。まあ分かりますけどね。
ベイブリッジ、みなとみらい、港の見える丘、元町、山手、定番っすね。
しかしである。三代住んでるハマっ子として事実を伝えねばならぬ。
ハマには変人も多い。私の知るハマの人間はみなヘンだ。
誤った認識を少しは改めていただきたく、思いつくまま書きましょう。
まず。ハマの人間ってのは三種に大別できる。
越してきてたまたま住んでる方々、こりゃハマの方ではございません。
江戸期からいるヤツは漁師か農家、あとは明治中期から住んでるヤマっ気の強い連中。
私は後者2種の血を半々にひく純正ハマ者である。
ハマの人間は理由なく東京を見下すという説があるが、それは少々違う。
古株のハマの人間は、寂れた漁港と寒村出身であるとの自覚が強い。
明治期に商売の都合で越してきた連中は、商魂だけ逞しく才覚がない。
原三溪なんてのは例外中の例外、ハマっ子は商売が下手である。
つまらぬコダワリと偏狭な価値観にしがみつくのがハマ人の王道だと思う。
貧乏なクセして金持ちをコケにする。マイナーな文化を愛する。
刹那的な享楽にどっぷりハマる。呑む打つ買うは定番であった。
女どももバカが多い。華族的風習や戦後欧米文化に骨の髄までかぶれている。
ハマ人は熱く、冷めている。嗜好には熱く、政治経済には関心が低い。
お役人様がたのおやりになることには立てつく気がない。ていうか、無関心。
黒船数隻で、空襲で、集落のありようがガラリと変わる経験からくる諦念かもしれぬ。
ここ数十年、よそから越して根を張る方々もとみに増加した。
だが、見る奴が見れば、ハマっ子かどうかは一目、二言三言の会話で分かる。
基本は怠け者、節操はなく、エゴが強い。わがまま、というのとは異なる。
良い点はあるかな、と考えると……過度の干渉を「野暮」と嫌う点だろうか。
あと、金払いはよい。値切る、負けろという価格交渉コミュニケーションを嫌う。
他者の事情に首を突っ込むことを敬遠する気質の現れかもしれませぬ。
端的に言うと、現代的精神構造ではない。努力友情勝利を大して信じない。
横浜大洋ホエールズが愛されたのはそのためかもしれぬ。
また武家的でもない。折り目正しさというより、慇懃無礼である。
以前も書きましたが、純正ハマっ子の見分け方を再掲しましょう。
1、タワーといったらマリンタワーしか思い浮かばない。
2、崎陽軒のシウマイ弁当こそ日本一の駅弁であると信じて疑わない。
3、船を見るのが好き。貨物船、タンカー、帆船、豪華客船が好物、氷川丸は別格。
4、新横浜ってのは横浜とは認めない。なんか別物だ。新興住宅地だろ。
5、美空ひばりを嫌う。でも裏事情や親族関係を熟知している。
6、ハマの水道水は腐らないと信じ、ペットボトルに貯め込みあとでヒドイ目にあう。
7、在日米軍とはいわない。いまだに進駐軍だと信じている。
8、歌舞音曲の類にウツツを抜かすバカが一族に複数存在している。
9、小麦粉ってのはメリケン粉のことですよ。
10、貧相な具のお好み焼きをやたら薄く焼き、醤油で食う。
……まだまだありますがこの辺で。
いかがでしょう、鼻持ちならぬ真の横浜が見えてきたのではないですか。
だから真摯なカップルよ恋人たちよ、横浜は避けましょ。いや来るな。出入禁止。
横浜南部は鎌倉文化および横須賀・葉山系の色の濃い土地ですね。
たとえば「磯子」ってのは大昔の歓楽街、別荘地、高級料亭の町、ここまではハマです。
でもここより下がると漁師町、内陸入れば百姓屋という区分もございました。
センターグリルは洋光台店にも入りました。お味はほぼ同じですね。
ミツワグリル、ももやま、不二家、すいれん、キムラ……昔から変わらぬお店をよく使いますです。
懐かしいのはアルテリーベ(何年も入ってない)、ローマステーション、今は無きオリジナルジョーといったトコロ。
話は変わりますが、そこまで横浜通のユースケさんであれば「昔ながらの洋食」といえばあの店ですよね!
http://www.center-grill.com/
秦野の喫茶店もいいですけど、横浜にも名店あり!ですね♪