海ホテル
- カテゴリ:30代以上
- 2015/08/06 19:37:34
まだ眠りについてる砂の稜線に、
なかば埋もれた石の露台が見えている。
白い日よけのはためく窓は、
鳥の巣のように並んでいる。
私は昼顔の蔓をたどって引き潮道をわたり、
対岸の海ホテルへ向かう。
汐騒のあいまに、
遠く硝子の皿に匙をおく音が聞こえた。
グラスの冷たい水は、
瞬く間に昼下がりの熱気を吸うだろう。
熱く焼けた砂の上をはだしで歩いてゆく、
貝殻をふみつけ足のうらへ小さな傷をつくる。
繃帯のかわりにハンカチをあてがう。
誰もいないホテル、
噴水は涸れ水盤から白い砂がこぼれてる。
かって天井を飾っていた花綵はほどけ、
床に砕け散っている。
私は庭の茨を手のひらに包み、
静かに目をとじた。
しばし昼寝して休んだら
ちゃんとおかえり・・・
暑さがもたらした夢のホテル。
夜、ベッドに入ると
足の裏が熱さを思い出し白い砂がこぼれた。
ん〜〜 どっちが夢なんだ???
夢でもいい・・・砂浜 感じたい!
ステキな風景
いろんな事が、妄想されて、曳きこまれていくわ*^^*