ドラマ【ど根性ガエル】
- カテゴリ：テレビ
- 2015/07/13 17:42:30
新番組 ど根性ガエル
日テレ 土曜夜９時～
【あらすじ】３０歳になっても仕事もせずぶらぶらしているひろし。彼には１６年前にＴシャツに貼りついた平面ガエルのピョン吉という相棒がいた。持ち前のど根性で困難に立ち向かうピョン吉は、いつも困っているひろしを助けてきた。ひろしとピョン吉は、無二の親友だった。しかし今やすっかりダメ男になってしまったひろしは、ピョン吉とケンカばかりするようになっていた。そんな中、ひろしは初恋の人・京子と再会。京子は結婚して町を出たのだが、離婚して戻ってきたのだった。
【感想】見るまでは不安の方が大きかったのですが、アニメをそのまま再現するのではなく、１６年後という設定が利いていて、なかなか面白い感じにはなっています。
まず、出演者が全員演技が上手ですね。主役のマツケンは、プロデューサーだか誰だかが、彼にヒロシを演じてもらいたくて、１６年後という設定にしたくらいで、べらんめえ調の大人になりきれない青年を好演してました。以前も書きましたが、彼は憑依型の俳優なので、一度キャラをつかむと、その人になりきってしまいますよね。平清盛の時は、あまりつかめてなかったのかな？ｗ
次に、ピョン吉の声が満島ひかりということで、声優でなく普通の女優(元アイドルですが)であることにも、不安を感じていたのですが、これがびっくり。ピョン吉でしかないのです。声優さんかと思うくらい、不自然さがまったくないですね。また、声を作るタイプの声優さんが俳優たちに１人だけ混じっちゃうと違和感があったりしますが、彼女は声優ではないので周囲とも調和しています。なぜ彼女が選ばれたのかわかる気がしました。
他にも、薬師丸ひろ子、新井浩文、勝地涼、光石研、でんでんなど、演技派の俳優たちにがっちり囲まれていて、演技面ではまったく不安要素がないです。
そんな中、あっちゃんもなかなかがんばっているのですが、やはりというかなんというか、がんばるだけでは乗り越えられない壁もありますね…。ヒロインの顔ではないのですよ。彼女は主役やヒロインをやるよりも、３～４番手くらいのポジションが合ってると思うのですがね。あの外見だと、初恋の相手に見えないし、あとヒロシが３０なのに対し、あっちゃんはまだ２０代前半ですからね。アラサーとしての年輪が感じられません。ゴリライモ役の新井にいたっては、一回り以上の年齢差がありますからね…。
その新井も、ちょっとゴリライモのイメージとは違いますね…。もうちょっとガタイのいい人の方がよかった気がします。新井だとなんか、人殺してそうですよｗ
さてストーリーですが、路線的にはアニメとさほど変わらない、懐かしの下町の人情を感じさせるものとなっています。ただ、空き地の多そうだったアニメの時代の下町ではなく、所狭しと家やビルが建った東京が舞台なので、その風景と下町の雰囲気に、違和感を感じてしまいます。ど根性ガエルが放映されていたのが１９７０年代ですから、今からおよそ４０年前。東京もそれから随分変わったでしょうからね。しかしヒロシたちは１６年しか経過していないということになっています。今時の３０歳なら、パソコンやスマホを普通に使っている世代ですし、べらんめえ調で話す人もいないでしょう。それに、ヒロシが「きたきたきたきたー！」とか、京子が「うざい」など、今時の言葉を普通に使っているのも変な気がします。２５年前後のタイムラグが、どうにもこのドラマを少しちぐはぐなものにしてますね。本来なら彼らは、すでに５０代半ばになっていますから、５０代半ばの人って、あまりそういう言葉は使わないイメージがあるのですが、どうなのでしょうか。脚本がちょうど本来のヒロシと同い年くらいのベテラン脚本家・岡田惠和なので、そのへんの違和感をどう埋めてくれるかが見物ですね。
その分あっちゃんの風当たりが強いとか…ｗ
南先生は調べてみたら、シリーズ最後の方で結婚したようですね。
学校が舞台ではないので、先生をあまり増やすとややこしくなる上、
教員なので転勤もあるでしょうし、既婚者なので
梅さんとのライバル関係も続けられないので、
レギュラーから外したのでしょうか。
これから出てくる可能性もありますね。
あそこまで見事にこなされると、もう誰も文句を言えませんな。
ところで、南先生の存在は抹殺されてしまったんですかね？