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シン・ドラマ汁


ドラマ【花燃ゆ】

花燃ゆ
NHK 日曜夜8時~
【あらすじ】長州軍は御所に向かって進軍し、来島率いる隊が蛤御門で会津兵と衝突。後世に言う禁門の変(蛤御門の変)の始まりである。意気盛んな来島は会津の守りを突破し御所へ進入するも、駆けつけた薩摩兵の銃弾に倒れ、隊は一気に崩れ始める。一方、隊を率い堺町御門に向かった玄瑞は、宮中に参内し長州の雪冤を訴えるため、取り次いでもらおうと鷹司邸に入った。しかしそれまで長州に同情的だった鷹司輔煕は、御所を戦場にした長州を責め、すがる玄瑞を蹴飛ばし出て行ってしまった。絶望した玄瑞は、進撃の失敗の責任を取るため、自刃を覚悟する。

【感想】虚しいものですねぇ…。あれだけ日本のためと、身を粉にして働いてきたのに、まさに高杉の言う通り、こんな下らん戦で死んでしまうとは。
先日、大河のタイミングに合わせてか、NHKのBSプレミアムで毎週木曜夜8時から放映されている「英雄たちの選択」という歴史教養番組で、禁門の変を扱っていました。この「英雄たちの選択」という番組は、あるキーポイントで歴史的人物に与えられた選択肢をいくつか挙げ、各界の著名人がどれを選ぶかで意見を言い合うという、珍しいタイプの歴史番組です。折からいろいろ調べてちょっと詳しくなっていた私は、大層期待して見たのですが、今回の選択はそこじゃないだろと思ってしまいました。禁門の変の直前の軍議が番組で採用されたキーポイントだったわけですが、正直そこで久坂に選択肢はなかったと思うのです。出ている人はもちろん、歴史学者を初め歴史に詳しい人ばかりなので、私など足元にも及ぶような人たちではないのですが、それでも敢えて言いたい。長州から兵を出した時点で、ほぼ運命は決まっていたと。久光が幕府と物別れして薩摩に戻ってしまった時、それまで慎重派だった久坂が進発派に転じたところ、ここがもうダメだった気がします。
もっと言うなら、来島のような理屈がわかってかわからずか、とにかく戦をしたいようなタイプの進発派を、暗殺するなどして一掃すべきでした。長井雅楽は暗殺しようとしたのだから、来島の暗殺もアリだと思うんですけどね。とにかく、長州が一枚岩ではなかったのが、禁門の変での失敗につながったと思います。そのへんはやはり、久坂の身分が低く、彼に反対する勢力を抑えきれなかったところに原因があるでしょう。自分の藩も御せないようでは、幕府転覆は無理な話ですね。まぁ、まだ満24歳だった彼に、そこまで要求するのは酷なのかもしれません。もっと生き延びて、もっと長じた彼が、どのような人物になるかを、見てみたかったですね。
さて、久坂の死には諸説あり、ドラマでは寺島と刺し違えて死んだことになっていましたが、あの後鷹司邸は炎上し、死体も燃えてしまって正確な最期はわかっていないようです。一方外に出た入江は、顔を槍で刺されるという、むごたらしい死に方をしました。ドラマではさすがにそれを再現するのは無理なので、首を斬られて死んだことになってましたね。血が吹き出ないのが変でしたけども、それにはまぁ大人の事情があるのでしょうw
一方、毛利家の奥女中として働くことになった文ですが、どういった経緯で彼女が奥に上がることになったのか、調べてみたのですがよくわかりませんでした。また、久坂家が断絶とのことでしたが、そのような記述も見当たらず、久米次郎も小田村家に帰されたのではなく、一度久坂家を継いだようです。恐らくこの時期文がどうしていたのか、正確にはわかっていないのではないでしょうか。何しろ長州は朝敵となり征討される立場となったり、攘夷の報復として四国艦隊に攻められたりと、大ピンチでしたからね…。奥女中の1人の記録など、そう残ってはいないでしょう。まぁこれからは気楽に見ていこうかと思います。




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