Nicotto Town



『2001年』はやはり未来でした。


古きSF映画のメルクマール『2001年宇宙の旅』を昨夜テレビで鑑賞。
何十回と見てるけど、ストーリーはともかく、この映像の衝撃は未だに持続してる。
ボーマンのポッドが木星のモノリスに突入した後の映像は、やっぱり格別です。

サイケデリックとテクノロジーでトリップする酩酊感を具象化してますなー。
現代のコンサートにおけるライブの照明や演出だって、ここからスタートしてる気がするな。
あと、長尺ってのも重要。『惑星ソラリス』の首都高速の映像もご同様です。

電子音楽、アバンギャルドミューシック、ミニマル等の現代音楽の要素もある。
あ、具体的な曲って意味ではなく、映像と音響の醸し出す雰囲気が、ってあたりです。
サージェントペパーズ、クリムゾンキングの宮殿、カンのモンスタームービーとカブる。

この『映像』を超える衝撃ってあったかなー。考えてみる。
実写では記憶にない。アニメーションだと……うーむ、超えてはいないかなー。
世評はともかく、私がこの映画を受容した回路、という範疇では思いつかない。

おそらく「21世紀」という近未来への憧憬と畏敬がオーバーラップしてるんでしょう。
現在は未知なる未来への期待って要素が希薄で、なんか予測範囲内でツマラヌ。
トンデモストーリーを愛する私、CGやVRや3Dや4Kよりも『ブットビ』感が欲しい。

あ、そうか。近年は『人』を描く作品ばっかりだからじゃないかしら。
あとはアート作品になってしまい、現実と遊離しすぎ。このバランスって難しそう。
若い作家さんで、コレを超えるヤツ企画してくんないかな。スゴーク観たいなー。




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