Nicotto Town



博士と彼女のセオリー

今年10作目の映画館観賞。
 
車椅子に乗って合成音声会話するイギリスの理論物理学者のスティーヴン・ホーキング博士の半生を描く
前妻ジェーン・フォーキングの回顧録『Travelling to Infinity: My Life with Stephen』を原作にしたラブストーリー映画
 
1963年、ケンブリッジ大学
天体物理学の有望な学生スティーヴン・ホーキングは、文学専攻のジェーン・ワイルダーと出会います。
やがてジェーンとの関係は深まり、研究テーマをブラックホールと定めますが、彼の体には異変が生じていました。
スティーブンは難病ASL(筋萎縮性側索硬化症)を発症し、余命2年の宣告を・・・
 
ホーキング博士の人生のラブストーリーが、なんだか宇宙の現象になぞらえるように描かれています。
実際は介護を含めもっとドロドロしたていたのかもしれませんが、2人が出会うことによって生まれた
家族という小さな宇宙が崩壊していく様が宇宙望遠鏡の写真のように美しいストーリーになっていました。
進行するALSが身体を次第に蝕んでいく現実を淡々と受け入れているように見えるホーキング博士と、
真逆にストレスを蓄積し揺れ動くジェーンの対比が痛々しかったです。
原題の”セオリー”だけ取ったいかにもラブストーリーらしい邦題は違うと思うけれど、仕方ないですね。
 
★★★★【The Theory of Everything】2014イギリス
 
鑑賞料金1100円(今年映画館に払った累計11100円/10作)




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