「雨イヤやな～…」
「文句を言わないのっ！雨には雨の役割があるのっ！アンタに雨の代わりができるんか？出来ひんくせに文句言いなさんな！」
「文句って…」
「雨の文句ばっかりゆぅてからに、ちゃんと聞こえてんねんよ。雨が聞いたら気ぃ悪いでしょーが、謝りなさい早く。アンタの悪い所はそこや。女の腐ったのみたいにいつまでもグチグチブチャブチャゆぅて」
「…まぅって最近そうゆうモードによく入るよな…」
「まぁね～流行ってんねんおっかさんモード。いろんなバージョンあんねんで、いろいろおかしいよシリーズ」
「なんなん、そのシリーズ。そんなんあんの？」
「ないよ」
「ないんかい」
「いつまでもあると思うな親と金。いつまで親のスネをかじっとんのや？もう出す金はないで！アンタになんぼほどつぎ込んだおもとんねんっシャンデリアが欲しいやテンコーのイリュージョンが見たいや飛行機で博多にラーメン食べに行きたいやとぉ？たいがいにしーやっそんなんゆぅとったらなぁ！お金がいくらあっても足らんのんじゃ！」
「いろいろおかいしいよー」
「デたっシリーズほら」
「だっておかしいやんか」
「今の『お金がいくらあっても足らん』バージョンね。あとは、時間がいくらあっても足らんバージョンとゴメンで済んだら警察いらんバージョンもあるけど、聞く？」
「聞かん」
「なぬ？聞かんやと？あんたのためを思えばこそこうやっていろいろやったってんのに何やその態度は？寝る間も惜しんで考えてんねんで！もぅこんなん時間がいくらあっても足らんわっあ～忙しい・忙しい」
「だから聞かんてゆぅたやろ？何で勝手に始めるん？」
「それはそうと私さっきからおしっこ行きたいねん」
「行けばいいやんか」
「なぬ？行けばいいやんか？私は別に漏らしてもええねんで？でもアンタがイヤやろうなぁと思って我慢したってんねやないの。アンタ恩を仇で返すつもり？それでも人間か？コレが血の通った人間のすることか？」
ハイこれが血の通った人間のすることかバージョンになります。