石
- カテゴリ:30代以上
- 2015/01/12 22:38:22
まだ銀座に路面電車が走っていた頃、
軌道には石英の光る花崗岩を甃きつめてあった。
窓の外を眺めると西欧風の棟飾りや破風、
アカンサスという植物を様式化した柱頭が並んでる。
それら石構造の建物は子供の目に途方もなく大きく見えた。
京橋から日本橋へ向かう辺りの、
整然とビルディングが立ち並ぶ風景がとても好きだった。
しかし同じ街並みを探すことは、もはやできない。
風景は記憶の中に埋もれてゆく。
いま街路を歩いてみても、昔の面影をとどめている処はごく僅かだ。
たとえ古い建物があったとしても、
それらは聳え立つ鋼青と硝子の影にまぎれてしまう。
それでも、まだ日本橋あたりの百貨店にゆくと。
アンモナイトの化石を含んだ大理石の柱を見かける。
もちろん目印をしてあるので、すぐそれとわかる。
草一の父との談でこんな話を聞いたので、
興味深かったので書いてみた。
昨日来た、草一が忘れ物をしたので届がてら遊びに。
手土産は、草一の好物の蜂蜜麺麭である。
黒パンをカリカリに焼いて、たっぷりと黄金色の蜂蜜をつける。
かなりマニアックな味で、作ってる私でさえ(>_<)である。
草一は留守のため待たせてもらっている間、
これまたマニアックな父の話を聞く事ができた。
長々と話をしていたため、たくさん焼いてきた蜂蜜麺麭を出すと、
海南珈琲をだしてくれた。
味も香りも殆ど濃いめの麦茶を思わせる、
おそらく原料は大麦だろうと言うとロンと言われた。
珈琲を飲み終わる頃、草一は帰ってきた。
キラキラやさしい光にあふれた情景ですね〜
わたしも子ども時分、父の車で銀座に行った時には、ちんちん電車が通るだけではしゃいでたよ、
乗ったことはないけどね。ただ、路面は 大掛かりな地下鉄工事期間がずいぶんとつづき、
道路に敷いてある鉄板の上を走ると、えもいえぬ不気味な低音が響き伝わってきてね。
で、父がまた、わたしら姉妹に
「あれは 悪いことをして地下に閉じ込められた人たちが、出してくれーって呻いてるんだ」
なんて、でたらめを言うものだから、ゾゾゾとびびったりもしてた。
けど、不二家には行きたいし♪ で。
東京オリンピック頃の、まだまだ古く 構えの重厚なビルヂングが続きつつも、
夕暮れには一斉のネオン広告が、ディズニーランド的で見とれてた、銀座ならではの
風景の記憶が蘇ってきたよ^ - ^
草一さん、面白そうな人物ね。
感じてしまうんです^^
かつて、その時代に生きいたのでしょうか~
アカン・・・ざす(苦笑)
草一くんのパパも やはりマニアックだったのね
ん〜〜〜〜><
蜂蜜麺麩。。
にがーーい珈琲と一緒に食べてみたいwちょっと怖いけどw