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ウイルス戦争 神は死んだ


安い原油相場が続く らしい

http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20141231-00000007-zuuonline-nb&p=2
2011年以降1バレル100ドル程度を目標に推移してきた原油相場は今後3年間1バレル60ドル程度に固定化するのではないか、という予想。
それで困るのは産油国のみ。
2000年以降、OPECの支配下にあった原油相場は生産調整によってコントロールされ、1バレル100ドル程度を目標に値上がりを続けてきたように思う。
石油危機の度に石油は値上がりし、供給量が少ないから経済に悪い影響があると、増産を要求するとOPECは「石油の生産は十分行っており、供給は足りている」などと勝手な論理を展開した。
石油の値上がりは投機マネーの流入が原因だとする論理はサブプライムローンが破綻した時に証明され、石油の先物に振り向けられていた投機マネーが逃げ出すと、原油相場は1バレル41ドル程度まで下落した。
この時ばかりはOPECの連中も慌てて生産調整に入ったようだ。
2013年のシェールガス革命以降、OPECの生産調整で1バレル100ドルの水準を維持することはシェールガス、シェール石油事業を儲けさせるだけだと、ようやく気づいたOPECの連中は原油価格の維持より石油生産のシェア拡大による利益確保に走り出したのか生産調整を放り出し原油相場を下げるようになった。
それがロシアへの経済制裁なのかイスラム国対策なのかは、はっきりしない。
アメリカのシェールガス潰しのために原油相場を下げた という説が最も説得力があるようだけど。
極端な原油相場下落が世界経済に悪い影響を与えるとアメリカを含む産油国は騒ぎ立てるわけだけど、日本のように輸入ばかりしている国にとっては「もっと安くなれー」というわけである。
サウジアラビアなどは1バレル20ドルでも減産しないと発言。
だとすれば1バレル60ドル程度に原油相場が固定化する可能性も十分ある。
不思議なのは60ドルでもOPECの連中が儲かるのならどうして今まで1バレル100ドルなどという高い原油相場を維持してきたのかという事。
産油国にとっては高い原油相場は武器にもなるけど、省エネ技術や代替エネルギーの発達を促すという危険性もある。
実際ハイブリッド車や原発の発達は石油が高いからこそ開発された技術。
一方、石油を砂漠から掘り出すのも難しくなってきた近年は海底油田の発掘が増えてきた。
地球の7割が海なのだから海底油田を探せば石油が出てくるのは当たり前だけど、設備が大掛かりになってコストがかかる。
手間がかかった石油ならば、当然高く売らねば儲からないから原油相場が上がっている、という話があった。
つまり海底油田の生産割合が増えるほど原油相場が上がるのは仕方が無いこと という理屈。
それで消費者はシブシブ高いガソリンを使ってきたのだけど、今度はシェールガスによる供給過剰で原油相場が落ちてきた。
1バレル60ドルじゃ儲からないからと今後は海底油田の開発は停滞するのかもしれない。
日本経済のためにも1バレル60ドルが長く続けばいいなぁーと期待する今日この頃。

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2015/01/05 13:54
その相場ってのは世界情勢次第で大きく変わりますから妖刀さんの思い通りに60$でのままで行かないんですよね。



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