少女マンガと伯母の話
- カテゴリ:日記
- 2014/12/20 08:43:05
いい歳して少女マンガやレディコミ棚の前に立つことをいささかも恥じぬ私。
気色悪いですよねー、連れがいると100%呆れられる。
今回はその弁解をしてみよう。弁解というより思い入れかも。
生誕直後の私はそれはもう愛らしく利発そうな、天使のような子でございました。
本人がいうんだから間違いありません。友人に見せても信じてくれない。
イトコ最年長の私を、親族がみな可愛がってくれたのですな。役得役得。
なかでもK伯母は私の写真をパスケースに入れ、
職場で見せまくっていたらしい。親バカならぬ伯母バカ。
独身の彼女の家に、よく遊びに行きました。いろいろ買ってもらったなー。
激務で疲れた伯母が寝入ってしまうと、
ヒマを持て余した私はあちこち家探し、
少女マンガを読んで伯母の目覚めを待つ。マーガレットやフレンドだったのかな?
ガキの私には片鱗すら分からぬ鬱屈や不遇や内面を抱えたまま、
彼女は酒とクスリで半ば自らこの世にオサラバしたのですが、
伯母の編んでくれたマフラーと手袋は未だに捨てられない。
……ホラホラ、繋がるでしょ、整合性あるでしょ?
亡き伯母を悼みながら日々少女マンガ棚の前に佇むセンチメンタル初老男。
著作権放棄しますから、どなたか少女マンガにしてチョーダイ。
冗談はともかく、伯母のおかげで少女マンガ好きになったのは確かです。
ミニカーや車も好きだった私のために、モーターショーで自動車カタログ集めてくれた。
5歳ごろX'masに貰ったこれらも捨てられない。ボロボロですけど。
K伯母ちゃん、久しぶり。M伯母たちもそっちだろ、呑気にやってるか?
あ、うちの親父もか、あれこれ蘊蓄が長いから適当にあしらってくれ。
俺は地獄に行くので会えんが、できたら一回くらい、また炬燵で牛鍋食べような。
生卵はちゃんとかき混ぜてやるよ。
ハハハ、当時は娯楽が少なかったですからね。
少年誌はサンデーとマガジンくらい、
少し後に力石徹の告別式があったころです。
泣かせるのです~ (つ▽T、。。