✪ 迷子の魔法使い (後)
- カテゴリ:30代以上
- 2014/12/08 00:00:08
今、魔女は高いビルを見ています。
たくさんの窓たちが、彼女をあざ笑うかのように見下ろしています。
角ばった四角い顔はまるで怒っているようにも見えて、
魔女は指先をビルへ向けました。
バーン、バリッ。
とつぜんに長い緑色のつるがビルに巻きつき、
あっという間に高いビルをおおいました。
花も咲きはじめました。
バラのような大きな赤い花が、
ハチミツのような甘い香りを放っています。
小さな魔女は声をだして笑いました。
でもすぐに、さびしそうな顔に戻りました。
大きな街をさまよう小さな魔女、道に迷ってひとりぼっち。
青いスモックにはだしの魔女は、寒くて凍えそうです。
子猫があわてて走り寄り、
はだしのピンクの色のかかとに飛びつきました。
小さな魔女に今、友達ができました。
子猫が後ろからついてきやすいように、
ホウキを引きずって花の道を残しながら歩き続けます。
小さな魔女が時計台を指差すと、大きなモミの木になりました。
そして、時計番は白いフクロウになって夜空を飛んで行きます。
フクロウは風のように早く飛び、
丘の上に高くそびえる真っ黒いお城に着きました。
窓のところにはほっそりとした魔女が、
疲れた顔をして夜空を見つめていました。
「いったい私の大事なあの子はどこにいるのかしら?、
また探しに行かなくちゃ」
「ホーホー」とフクロウが鳴きました。
「街に小さな魔女がいて、街中に魔法をふりまいてますょ。
朝になったら驚くでしょうね」
お母さん魔女は、ホウキに乗って空へ飛び立ちました。
霧でかすんだ街を一生懸命に見下ろしました、
はるか下の方に小さな魔女の姿が見え隠れしています。
通りを走るその後ろ姿を、子猫が追いかけています。
お母さん魔女は空から降りてきました、
そしてお店の前に着地しました。
小さな魔女と子猫は足を止め、お母さん魔女を見つめました。
「まぁ」とお母さん魔女は言って、柔らかいあたたかい声で言いました。
「私の大事な子・・・・迷子の小さな魔女ちゃん」
お母さんが両手を広げると、小さな魔女はかけよりました。
もう迷子なんかじゃありません、
魔女は魔法でいっぱいの街を見わたし微笑みました。
「このままにして置きましょう、みんなの明日の楽しみにね」
魔女が娘を自分のホウキに乗せると、
子猫がびょんっと乗っかりました。
丘の上に高くそびえる城に、夜の闇のように真っ暗な窓に向かって。
ふたりの魔女と子猫は、そこでずっと幸せに暮らしたということです。
次の朝、人々が目を覚まし。
働きに出かけると、街は花であふれかえっていました。
そして、たくさんの笑い声が響き合いました。
また失礼します。
本当は書きたかった本音。
最後 二行・・・めでたしめでたしで読み終えたい気分と
都会の喧騒が寂しく感じるって気分と
ちょっと? 大分か?w 外れるけど
どっちが。、何が・・・自分に必要で
「めでたしめでたし」となれるのかん?って
考えちゃった・・・わ。
HAPPYはいいですね^^
そうそう!
大きなもみの木は
ネオンを背負って今夜も
寂しい誰かを癒やしてくれてるのかなぁ〜^^
ほらっ聞こえる。
がっっはは〜〜って笑い声。
優しいお母さん魔女のほうきに乗っかって無事お城にご帰還ね。
小さな魔女の小さな冒険ほっこり癒されますね~^^
子猫ちゃんも一緒に行けて良かった^^
素敵な魔女母娘ネ。
ずっとずっと幸せが続きますように・・・*^^*
さっすがぁ〜〜! ブラボ^しゃん!!
心がホクホク唸っています
温かいまま・・・おやすみなさい!^^