老人力
- カテゴリ:30代以上
- 2014/11/12 08:37:47
先日、定期的に訪問している老人ホームで『ボランティア感謝祭』が開催され、今年初めて参加しました。250名のボランティアが一堂に会すとあって会場内が騒然としているのもさることながら、圧巻なのが、普段の生活でこんなにも大量の老人を見ることがあるか、というほどの集いようです。この250名の平均年齢が68歳といったところでしょうか。
主催者のご挨拶をされるのが78歳の理事長、ウチの会の代表が70を超えていますから、もぅ老人にまみれた業界です。と言いますのも、ボランティア活動の主要メンバーというのがリタイヤした方々なんですね。定年退職後の時間をボランティアに捧げてらっしゃる。時間に余裕がないと手を出しにくいボランティア界に於いて30代40代の働き盛りなんてまずいない。しかも私が携わっている『民舞・盆踊り』なんてジャンルは、やるほうも見るほうもご年配率の高いこと高いこと。
そんな老人色の濃い『ボランティア感謝祭』の250名の中のただひとりの39歳ですから、もぅ来た時点で浮いてるし、とんでもないギャル扱い。「若い人ほら食べぇ~」とかゆぅて揚げ物とかスィーツとかバンバン目の前に来る。食べられないのでお断りすると「小食やねんねぇ~」とか言われるギャル39歳。ん~…70代からすれば、しょっちゅう何かしら食べてそうなギャルに見えるかもしれませんが、それでも胃は39歳しかも病気治療中の39歳。僭越ながらヒヨっ子ではございますが、そうも若いトシとは申せません。揚げ物とかね、しっかりモタレちゃいます。
ココで発見したのが『老人力』
接してみないことにはわかんないと思うけど、なんやろな~まともに会話しない感じ。会話の落語的な面白さ。
トイレに並んでたら老翁が話し掛けて来るのね。
「アンタ若いけどこんなトコで何しとんのん?」
「私?民舞・民舞。盆踊りしてんねん」
どんなに目上のかたに対してでも、敬語を使わない私。
それでもボランティア界で私を礼儀知らずと詰る御仁はまだおられない。
「ほぉ~若いのに盆踊りかいな~」
「せやで。おっちゃんは?何しとんの?」
「俺な~にもしとらへん。友達にな~にもしとらへんならココけーへんかーゆわれて来ただけ」
「そんなん毎日なにして過ごしてんの?」
「毎日、恥かいとんねん」
「そのトシでまだ毎日かく?」
「かくかく~っ!アンタそのトシやったらもっとかくやろ?」
「かくかく~っ!」
初対面で、こんなん。
ビジネスシーンでは、初対面でこんなやりとりってなかなかしない。
けど実際に初対面でこんなやりとりが出来たとしたら、商談はうまくいきそう。
そうなんですボランティア界はひっそり盛り上がっています!
もう世間では、初老扱いされそうな私より元気な方々ですね><