Nicotto Town


ヤツフサの妄想


地球最後の男



邦題:地球最後の男
原題:The Last Man on Earth (1964 film)
ジャンル:SFホラー
映像時間:86分
制作国:アメリカ、イタリア
制作年:1964年
言語:英語
字幕:日本語
画像:モノクロ
吹き替え:なし
発売元:有限会社フォワード

http://www.amazon.co.jp/地球最後の男-DVD-ヴィンセント・プライス/dp/B000PE0IZI

ヤツフサ度
脚本: ★ ★ ☆
俳優: ★ ★ ★
演出: ★ ★ ☆
音楽: ★ ★ ☆
覇気: ★ ★ ☆
結末: ★ ★ ★
お馬鹿:★ ☆ ☆
お色気:☆ ☆ ☆
吸血鬼:★ ☆ ☆ ぶっちゃけゾンビだろ ヽ(゚ω゚=)



1964年制作の白黒映画です。 1964年に作られた映画で有名なのは、ディズニー

制作のメリーポピンズや、オードリーヘップバーンの出ているマイフェアレディー等が

あるますが、どちらもカラー映画だと言う事を踏まえて言うと予算の少ないBスタジオで

撮影された作品だと思われます。

しかし日本では余り知られていないこの映画は、海外ではカルト的な支持を得ているSF

映画で、この後多くの作品に影響を与え、リメイクも沢山作られている映画です。

特に影響を与えたのはゾンビ映画の設定でした。


ストーリー

1968年、街中にバタバタと人が倒れている世界に、ボロボロになった家の窓から見え

る男性が1人目覚まし時計で目を覚ます。 そこは新種のウイルスによって人類が絶滅

した世界でたった一人生き残った男性が住んでいた。

人類が滅亡してから3年が経ち、彼の日課は朝起きると街に出て死体を火葬し続ける仕事

をして過ごしていた。 ウイルスで死んだ死体は腐敗が進まない上に、暫くすると蘇り、

吸血鬼となって最後に生き残った男、モーガンの血を求めて夜中に襲ってくるのだ。

とは言え日中日に当たっているうちは動かない。 だからせっせと燃やし続けていたので

ある。 しかし3年もの長きにわたり死体を燃やし続けると言う日々が、彼の心を蝕んで

苦しめていた。


元々主人公のモーガンは、この新種のウイルスのワクチンを開発する研究機関に勤めて

居たのである。 政府は爆発的に増える患者の死体を土葬する事を禁止して、ゴミ捨て場

のような場所に死体を積み上げ野焼きして居たが、死体をごみの様に扱われる事を拒んだ

家族の多くは死体を隠していた事もあり、ウイルスは爆発的に広がり続けてしまうので

ある。 多分この時政府の一部は気が付いていたのだろうが、ウイルスで死んだ人間が

夜になると生き返って吸血鬼となり、血を吸った相手にウイルスをうつしてしまうと言う

事態になっていたのだ。 研究所に勤めてしたときには新聞でウイルスの動きを止める

薬の合成に海外で成功したと書かれた事もあったが、その後海外との連絡も途絶え、

新聞も止まり、とうとう彼を残して家族も研究所の友人もみな死に絶えてしまったのだ。


しかし、3年経ったあるとき転機が訪れた。 日中動くもののいない世界で、1匹の犬が

迷い込んできたのだ。 モーガンは犬を追いかけたが街中で見失うも、翌日犬はまた

現れた。 久しぶりに見た犬を可愛がるモーガンであったが、ふと気になる事が有って

犬の血液を調べた。 するとやはりこの犬もヴァンパイアウイルスに汚染されていたのだ

可愛そうだとは思いながら、いつか死んで吸血鬼になってしまうことを考えると、木の杭

でトドメを刺してお墓に埋めた。

そして彼が悲嘆にくれているところに、ルースと名乗る女性が現れるのである。

彼女は吸血鬼から逃げて暮らして居ると言うが・・・



物語はSF映画を見た事のある人だったらよくある設定だと思うかもしれません。

しかし、これが初めてゾンビが増殖すると言う設定の映画です。

映画の中では吸血鬼となっていますが、一度死んだ人間が蘇っても吸血鬼と言うより

ゾンビそのものです。 知能が無く、力なく歩き、ドアを開けるという事すら解らない。

ただこの映画よりも以前にもゾンビの出てくる映画はありますが、呪いによって蘇った

ミイラの様なものであり、噛まれても噛まれた人がゾンビになることはありませんでした

あくまで呪いの効果でしかなかった生き返る死体が、この映画でウイルス感染で増えると

言う設定を得て、初めて現代のゾンビになったわけです。

また上の説明にはわざと書いてありませんが、ウイルス性ゾンビのためワクチンで助かる

と言う設定も出てきます。


さてさて、今回なんと古典SFの金字塔の様な作品を紹介した訳ですが、普段B級でも

もっと意味がわからない、普通の人が見たら一発で「クソ映画」とバカにするような作品

ばかり紹介しているヤツフサが、どうして急にB級とは言えカルト的な古典映画を紹介

したのかと言うと、この後紹介する映画の理解度が深まるかも知れないと思ったからです。

今後どのようなDVDを紹介していくかまだよく解って居ませんが、ハロウィンのラジオ

番組で「火星人が攻めて来た!」と宇宙戦争と言うSFを放送したら街中がパニックに

なったと言う位知っておくとよいかも知れないと思ったからです。





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