研修会に参加してきました
- カテゴリ:勉強
- 2014/09/01 05:34:07
妊婦授乳婦薬物治療研修会に参加してきました。
最初の教育講演は、メーカーからワクチンについて。
まずは、ホットなデング熱。
有効なワクチンはないので対症療法。
解熱は、アセトアミノフェン一択。
他の解熱剤だと重症化した時の出血を更に悪化させる可能性があるとのこと。
妊婦には倫理的な理由によりワクチン接種は禁止。
ただし、実際には問題は起きていない。
授乳婦は全く問題ないので、むしろお勧め。
次の特別講演1は乳ガンを中心とした若年性の癌の診断と治療について。
とは言っても、ほとんどが診断の話。
薬は、生物学的製剤に良いのが出てきたので、予後も改善されたとか。
最後の特別講演2は、若年性リウマチと妊娠について。
関節炎やSLEとの鑑別方法に始まり、治療法まで。
マーカーとなる抗体は、症状が出始める2ヶ月前くらいから増え始めるので、他の診断方法と合わせて確定診断に使えるとか。
初期だとレントゲンでは正常に映るため、エコーのドップラー検査が必要。
炎症を起こしている部分が、画像処理の関係で燃えているかのように真っ赤になるため、解りやすいそうです。
とにかく薬で炎症を抑え込んでしまえば、正常に妊娠・出産できるので、自己判断で薬を停めないことが第一。
午前10時から3時間半、なかなか有意義な研修会でした。