ゆきちゃん
- カテゴリ:小説/詩
- 2014/08/17 23:22:36
ゆきちゃん
おてんばなゆきちゃん
ケンカが強い
いつも噛みつく
思いっきり僕の腕に
痛いし悔しいし
僕は泣いた
なのに今日はゆきちゃんが泣いている
大好きなおばあちゃんが死んでしまったから
小さな白い長い箱が
黒い車に積まれていく
ばあちゃん
ばあちゃんと大声で泣き叫んだ
僕も泣いた
痛くないのに泣いた
青い空も白い雲も
やさしく吹く風も泣いた
ネコのミミーも泣いた
西洋タンポポが綿毛を飛ばして見送った
二階の屋根の高さから
小さくなっていく黒い車を最後まで見送った
誰もいなくなったゆきちゃんの家の前
ネコのミミーが僕を見ていた
そして寂しげに
ニャーと鳴いた
僕の小学生の頃のお話
ちょっと思い出してしまいました
ゆきちゃんは今どうしているのかな
早っ!
ありがとうございます
あの強いゆきちゃんが泣いている
子供心にびっくりしたのと悲しくなったのを覚えています
宝物・・・
そうなのかも知れません
色んな感情が包まって
今の自分があるのでしょうから
悲しい思い出は 大事な宝物になるんだね
ゆきちゃんも きっとセカンドさんを思い出してるよ^^