短期集中連載? 僕の激動7
- カテゴリ:自作小説
- 2014/08/06 11:11:09
僕の衝撃や葛藤を無視するように、事態は変化し続ける。やがて車は停まり、あの時のように、今の飼い主は押し黙ったまま、僕たちの入ったかごを持ち建物の中に入っていった。繰り返されるのだーでも同じ過ちを繰り返したくはない。今の飼い主が僕を抱きしめたら、いつまでも抱かれていよう、僕は決意を固めていた。同居の彼女にも伝えなくちゃ、僕は隣で緊張ですっかり固まってる彼女に言った。
「もし、飼い主が僕たちを抱きしめたら、ちょっと窮屈でも我慢するんだよ。抵抗して身をよじったら、絶対ダメだよ」
彼女はなぜ?とは聞き返さなかった。あまりの状況変化に思考の処理が追い付かないのだろう。彼女は僕に黙ってうなづき返した。
何もない部屋に僕たちの籠が置かれた。予想が外れて僕は困惑した。見知らぬ人間が僕たちに近づいて馴れ馴れしく声をかけることもなく、飼い主が抱きしめる気配もない。それどころか、飼い主が一向に姿を見せない。まさか、抱きしめることもなく今の飼い主はいなくなってしまうのか?
元の飼い主がいなくなった時と違う状況を僕はどう判断すればいいのかわからなくなってしまった。
「ビヨッ!」
鳴いてみれば何もない空間に僕の声が響いた。
(つづく)
集中連載の予定が、一か月ぶりの更新になってしまいましたorz。間延びすると、話が平坦でなんだかなぁですが(--;、始めたお話は終わりまで書きたいと思います。
読んでくださる方に感謝です
鳥飼いとして引っ越し経験しながら、引っ越し当時は
飼ってる鳥が気楽にみえました^^;
飼い主失格です。引っ越し前後で鳥が体調崩して、彼らのストレスを改めて
感じました。でも、対処してやる余裕なかったです。。。
飼い主としては落第だと思いました(--;。
飼い鳥の声なき声を想像しながら、これ書いてます(^^;
お話はクライマックスですね!次はいよいよ? 楽しみです!