Nicotto Town


てらもっちの あれもっち、これもっち


夏の睡眠 脳と組織

夏になると、夜の睡眠が浅くなるせいか体調が悪くなる。

特に午後の食事をとってから、眠気に襲われる事が多い。
コーヒーとフリスクは会議に欠かせない。

それでも、急にガクッと眠気が来るときがある。
特にエアコンの効きが悪く、脳の温度が高くなると眠くなる傾向があるみたいだ。

そういう時は、脳を使わず、できるだけ考えないようにしている。
会議でもリラックスするようにして、議論のポイントだけ発言するようにして時間を過ごすようにしている。

水をゆっくりと飲んだり、顔を洗ったりして、脳の温度を下げるのも効果的なのだが、席を外せない時には、呼吸を止める。
顔が真っ赤になるまで、しばらく息を止めると苦しくなるのだが、生存本能がドーパミンをしっかり出して興奮させ、脳を強制的に起こしてくれる。

 あんまり、こういうことをやりすぎると健康に悪いんだろうな。と思いながら。

そんな頭が回らなくなるこの季節。

意識して活動量を減らし持ちこたえる。

秋が待ち遠しい。

さて、全く関係ない話。

組織についての教育を受けた。
そのあと、ずっと考えていたのだが、一つの事に気づいた。

組織や会議と言うのは抽象的なアイデアを具体的なアイデアや活動に変換するのには優れた機構であり、具体的なアイデアや経験から抽象的なアイデアや言葉に変換するのは不得意な機構である。

逆に個人の脳というのは、具体的なアイデアや経験から抽象的なアイデアや言葉に総括するのが得意だ。

この違いは、組織と言うものの中にある経験や知識が、各個人や書類に散逸しているため、言葉という具体性を持つコミニュケーション手段を介さなければならなく、同時間的に統合しにくいためだろう。そして、個人の脳のほうが、それまでの経験や知識を、言葉、もしくは言葉、そして抽象的な記憶として持っていること。そして、それが同じ脳内に記憶されているため瞬時に統合して、新たな抽象的な知識にする能力に優れているからだろう。

考えてみると組織というのはヒエラルキー構造になっており、これは分業のためであり、効率的に専門性を持ち業務を進めるためだが、これまた、方針を各作業に分解する具体化の作業構造そのものともいえる。いわゆる上位下達に向いている。

 しかし、各組織には課長やら、事業部長やら、社長だのの「長」がいて、この長が決断や組織の方針を決めていく。いわゆるリーダーシップであり、ここでは長の個人の脳による抽象化、統合機能が発揮されている。

さて、ここで言いたかったのは、組織論ではなく、ヒエラルキー構造のような切り分けられた構造は、抽象的な物事を具体化することに向いており、具体的な物事を抽象的に捉えるのには向いていない。そして脳のシナプスのようなネットワーク構造でないと具体的な情報から抽象的な原則や統合的な方針を生み出す事はできない。

 ということだ。

 多分、僕は「創発」について述べているのだと思う。
 世界の成立についても関係していると思うが、それは別のブログに譲り、ここでは組織性について一応の結論を述べておく。

 バブル後から、欧米流のヒエラルキー的な上位下達的で垂直統合、効率的、超分業的な業務スタイルが推奨され、そのてっぺんにいるエグゼティブなクラスにはスマートなロジカルシンキング・QMS・MECE的で具体的な説明可能な思考法がもてはやされ求められて来た。
 課題も単純だし、アイデアが簡単でよかったから。

 その結果、日本の産業界はボトムアップ的なカオスでクリエイティブだったものづくりが失われて来たような気もする。いわゆる現場力。

でも、そんなアイデアは見つけ尽くされて、これからは複雑な課題に向かっていく必要がある。

 多分、どちらがいいと言う事ではなく、アイデアを出すとき、物事を解決する時は、みんなで立場や役割を超え各人の脳をつかって思考と議論し、実行する際はヒエラルキーで決められた各役割に沿い効率的に実行するという切り分けだろう。
 そして大事なのは、各人の脳の中がアイデアの源泉であり、そして会議の場では各人の多様性を認めて多いに議論することが良質なアイデアを生み出すと言う事であり、一方で実行する時には、協力は合っても、基本は割り付けられた業務を専門性に沿って実行する事だろう。

 いわゆる、どういうモードであるかにより、どの構造を選択するかを意識する事。

 いずれにしろ、僕にとっては、抽象性、具体性と、ネットワークとヒエラルキー構造、個人の脳と組織の関連についての気づきが、大変面白かった。

 読み直してみると、まだ、完全にはまとまっていない考えではあるが、メモがわりに残しておこうと思う。




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