暑気払いのお線香 三態
- カテゴリ:日記
- 2014/07/26 09:14:49
今年も猛暑でございます。皆様ご自愛くださいませ。
風情で涼をとるなんて小手先では生命の危機、
熱帯夜に耐えかねエアコンに頼る日が増加中。停電がコワイ。
とはいっても、やはり昔ながらの納涼を心のどこかで求める部分もある。
我が一族はなぜか『火』による暑気払いというのに惹かれるのです。
原始人や縄文人みたいな感性なのでしょう。
まずは蚊取り線香、これは断固うずまき型のヤツでなければならぬ。
これを庭に出して、無謀にも炎天下の草むしりに励む。首に濡れタオル必須。
クラクラするけど線香の匂いが現世に引きとめてくれる。幽冥の境だ。
次に仏壇のお線香。これはお盆の法事のイメージですね。
灯明ともして線香が煙をくゆらせるのを見ると、
法事で訪れたデカイ寺の薄暗がりの涼しさなんかを思い出すのです。
そして線香花火。数年前に純日本製の線香花火の存在を知り、取り寄せました。
外国製との一番の違いは、意外なことに……『匂い』だと思います。
でも昔みたいにしぶといのには滅多に出会えず少々残念なり。
夏には香りの強いものが似合うのかもしれません。
そういえば素麺の薬味、茗荷にしろ紫蘇にしろ生姜にしろ香味野菜ですものね。
よし、昼ゴハン決定。
若いころは冷麦が好きでしたが、不惑を過ぎたあたりから素麺派に鞍替え。
その付け合せの香味野菜を好むようになったからでしょう。
高齢化に従い嗅覚が鈍化し、香りが強くないと反応しなくなったのかもしれませぬ。
でも我が家の今日のお昼は塩やきそば・・・(昨日やすかったから買ってきちゃった^^;)
風情でとれる涼は水打ちした直後の簾と風鈴ぐらいですね。
あとは「蓮」の鉢で飼われている金魚を見るくらい(苦笑)
冬・薪ストーブの炎には惹かれますがこの時期BBQも近寄りがたく(苦笑)
電子蚊取りが活躍する我が家故豚蚊取りやネコ蚊取りもしまわれたまま。
お線香・今も香っているのはお気に入りの宿で使われるマスターゴールド^^
国産線香花火は見掛けますが購入した事はなく匂いが違うとは考えた事がありませんでした。
お昼ご飯美味しくイイ香りで召し上がれてるといいな♪
陽炎、夏草の匂い、セミの声、群青色の夜空 でしょうか?
「草いきれ 人死にゐると 札の立つ」 蕪村
これは 圧倒的に真夏のイメージ。