Nicotto Town


nekoyama の つれづれ日記♪


伝えなければいけないこと。


萩尾望都せんせの新刊、
AWAY (アウェイ) を読みました。

18歳未満の子供達だけが取り残された世界、
大人が居ない街、赤ん坊が消えて、子供達の元へ、
18歳の誕生日に大人が居る世界へ連れ戻される、

選別されてるわけじゃないよね、ホント意図的に孤立させられて、
子供同士で助け合い生きる道を強要されてる気がする。

大人に見咎められないことをいいことに、
秩序を守らずに略奪している者、大人に見捨てられてしまったと考える者、

受けた防災訓練を思い出して、火事を消し止める子供達、
病院で新生児を世話したり、家に閉じ込められてる幼い子供達を救出して
旅館や病院に集めてお世話したり、

大人達が居ない街で、大人達がやっていたいろんなことを
肩代わりする必要がある状況になるんですが、
エネルギー供給と交通に関しては、専門教育を受けていないと
難しいかもなー><

火力発電所とか、原子力発電所はどうしたら…
燃料が切れるまではあるていど自動運転出来るだろうけれど、
原子力はどこまで自動化されてるんだろう?

不十分ならば、どーゆー結果になるのかを、まざまざ見せつけられた後で、
子供達だけでどーにか出来るよーに何が用意出来るだろう?


この状況は、ある意味では、
現実でも起こりつつあることじゃないかと思ってしまう。
若い世代への充分な継承が行われないままに、
技術や社会秩序がいきなりぽんと手渡されたりしたら、
恐ろしい状況になってしまいそう。

公共交通機関で…列車事故とか起こったり、
化学プラントで火災事故とか起こってる背景には、
そーゆー状況が少なからず隠れてる気がします。

団塊の世代が一斉に定年で辞めちゃったりしてるし、
個人の努力でなんとかなっていて、それが継承されずに
危険な状況にあることを理解出来ないまま放置されてる
ことがあるのじゃないでしょうか。

線路幅の監視と維持に手が回らない状況とか、
以前は点検記録を改ざんしてたのは、もしかしたら、
維持補修の時期を分散させて人と経費の負担が
集中しないための工夫だったのかも知れません。

が、そーゆー重要なことが抜け落ちて、
改ざん行為のみが残っていってたとしたら、
その先にどんな破綻が待ち受けているか、
そこに携わる者であれば、判るハズですが、

何もかもムダだと切り捨てられていく状況の中では、
そーゆー責任感や危機意識も、麻痺して働かなくなっていってるのかも、

会計監査とか会計指導の人は数字上のことは判っても、
なぜその支出が大切なのか、理路整然と主張出来る人が居なければ、
たとえ業績が見た目上V字回復しようが、いずれ破綻してしまうでしょう。

何を維持しなければならないか、何が大切なのか、何を守るのか、
誰にどんな風に伝えて、継承して行かなければならないのか、
よくよく考えておかなければならない時代なのでしょう。

視点を変えて今起こっていることを見直してみると、
なかなか怖いなーと、反省させられるお話じゃないかと思います。

一紀、大丈夫かなー><

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2014/07/13 22:36
おおー買う!



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