おじいちゃん家・・・
- カテゴリ:自作小説
- 2014/07/02 23:30:19
あかね「ねえ?蜂谷くん・・・?」
あかねちゃんの声で・・ふと気づく・・
そう、妄想が先走りしていたのだ・・・・
蜂「あ・・い・・稲葉さん・・」
あかね「暑いね?大丈夫?ボーっとしてたよ今・・」
蜂「あ・・・大丈夫・・」
あかね「どっかいくの?」
蜂「あ・・と・・図書館に・・」
妄想のようにならないかと・・やっぱし嘘をつく・・・
あかね「ふーん・・そうなんだぁ・・」
変な期待をする僕は・・不自然な沈黙・・期待した答えは返ってこない・・
蜂「稲葉さんは・・・?」
あかね「おじいちゃん家いくのー」
蜂「あ・・そ・・そうなんだ・・」
あかね「うん・・」
間が・・どんどんぎこちなくなっていく・・
蜂「え・・近くなの・・おじいちゃんの家・・?」
あかね「そうだよー、じゃあ私もう行くね・・バイバイ」
蜂「バイバイ・・」
なんだ・・おじいちゃん家か・・
なんだ・・
なんだ・・
おじいちゃん家・・図書館・・おじいちゃん・・図書館・・
僕は時々振り返って・・何度かあかねちゃんの後ろ姿を見送った
スーパーに通りすぎて・・嘘をついたバカな僕は
意味もないのに、一応図書館に行った・・
これで嘘じゃなくなったぞ・・って・・何してんだか・・僕・・
歴史マンガの福沢諭吉の本をパラパラっとめくり・・
とぼとぼ・・家に帰って・・100円を貯金箱に入れ・・
部屋で寝転がって・・夕方になり・・夕飯を食べて・・
テレビを見て・・
眠った・・・
それから何日か・・おじいちゃんの家にもしかしたら
あかねちゃんがいるかも・・だったら・・また会うかもって
駅前通りを意味もなく歩く・・僕がいた・・
会えるわけもなく・・小学3年の夏休みは終わっていくのでした・・
つづく・・・・
inしてたら相談乗って;;