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シン・ドラマ汁


ドラマ【TEAM】

TEAM~警視庁特別犯罪捜査本部 最終回
テレビ朝日 水曜夜9時~
【あらすじ】大手建設会社社員・沢村の水死体が山梨県の湖で発見され、13係と山梨県警、さらに稲葉係長率いる8係による捜査本部が設置された。が、捜査会議で佐久は、いきなり山梨県警を捜査から外すと宣言。一同は騒然となる。被害者の沢村がダム建設の談合に関わっていたことがわかった。島野らは関係者への捜査に意気込むが、佐久沢村の自宅から見つかった婚約指輪から10年前のある事件を思い出していた。

【感想】この視聴率では最終回の延長もなく、前半目まぐるしいストーリー展開でしたが、かえってスピード感が出てよかったように思います。ノンキャリとしては異例のスピード出世で管理官についた佐久でしたが、何と最終回では自分の役職と引き換えに、政治が絡んだ難事件を解決します。ただその手法にかなり問題があったせいで、協力した13係のメンバーまで左遷されてしまったというオチ。まぁ続編が望めないドラマの最終回としては、かなり穏当なカタの付け方だったのではないでしょうか。最終回は、これまでの集大成という感じで、所轄や他部署との軋轢、政治家からの横槍、刑事部長との確執、冤罪事件など、内容がてんこ盛りで、実にTEAMらしいストーリーでした。それでいてクスッと笑わせるシーンもあり、前期の隠蔽捜査でも思ったのですが、何故こんな面白いドラマが評価されないのだろうと、改めて疑問に思いました。ただ、同じようなドラマ(細部はあれこれ違いますが)が2期続けて視聴率が低く、それを私が非常に面白いと感じたということは、私の感覚が世間一般とはかけ離れているということに、まぁなりますよねw 今回も、いきなり山梨の所轄署を捜査本部から外したり、8係に談合関係の線は捨てろと言い反発されたらいきなり会議を解散したり、死刑執行までの限られた時間内に手がかりを得るべく、訓練を事件に見せかけるなど(しかも民間人に協力させるとか普通あり得ない)、さんざんやらかしてくれました。ただちょっと疑問に思ったのですが、佐久に捜査をやめるよう命令した刑事部長、佐久の策をどう思ったのでしょうか。結果的に法務大臣を退任に追い込むことになりましたが、それを勧めたのは当の刑事部長。彼にとって政治的によかったのか、それとも苦虫を噛み潰す思いだったのか。私がバカだからなのかな? それがはっきりとわかりませんでした。あと、恐らく民間人を巻き込み、訓練を一部の警官に対し本物の事件のように装ったことについて、佐久並びに13係のメンバーが責任を問われたのだと思うのですが、13係の中でアグレッシブな太田だけ、訓練であることを知らされてなかったんですよねw なのに連帯責任で彼も所轄に飛ばされちゃって、ちょっと可哀相でしたね(;´Д`) あと、佐久をホテルに送ってきた屋敷が、「刑事部長には逆らわない方がいい」と佐久に進言し、佐久が珍しく「あなたは自分の仕事を失いたくなくてそんなことを…」と怒りましたが、その後すぐデレましたよね。そんなことは絶対ないと思いつつ、ベッドのあるホテルの部屋だったので、何となくドキマギしてしまいましたよ。この2人の関係は明らかに狙ってるよなぁ。屋敷に恐らくレギュラーの中では一番イケメンの塚本を持ってきたところも、意図的なものを感じるわ。異論は認める。恐らく、警察内部のゴタゴタを本格的にドラマに持ち込んだのが「踊る大捜査線」だったと思います。それ以降この手の社会派警察ドラマは増えました。しかし「踊る~」が社会派であると同時にスタイリッシュで若い人にもウケたのに比べ、前期の隠蔽捜査、そして今期のチームはキャスティングが地味な上、刑事ドラマが乱造され飽きられた感のある中に作られた、埋もれた名作だったと思います。数は少ないですが見ている人からは大変好評という、マニアックな出来でした。前期も感じましたが、いいドラマが様々な要因で評価されないというのは、実にもったいないですね。




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